ネオスチグミン (ワゴスチグミン ジェネリック)

ネオスチグミンは、重症筋無力症、麻痺性腸閉塞、術後の排尿困難、および手術後の骨格筋弛緩薬の効果の逆転治療に使用されます。

ネオスチグミンは、化学的伝達物質のレベルを上昇させ、神経および筋肉にわたる信号の自由な伝達を可能にします。

吐き気、嘔吐、腹部痙攣、下痢、過度の唾液分泌

ネオスチグミンは、化学伝達物質であるアセチルコリンの分解を防ぐことにより、神経と筋肉の間の信号伝達を改善する薬です。

ネオスチグミンは麻痺性腸閉塞（イレウス）や便秘の治療にも使用されることがあります。

ネオスチグミンは医師の指示に従い、適切な用量と頻度で服用してください。

ネオスチグミンの注射は医療専門家によって行われ、通常は筋肉内または静脈内に投与されます。

ネオスチグミンには点眼薬もあります。神経伝達物質（アセチルコリン）の分解を抑え、低下したピント調節機能を改善する作用があります。しかし眼圧が上昇する恐れがあるため、緑内障などには注意が必要です。

ネオスチグミンは筋肉の動きを助けたり、胃腸の働きを高める作用があります。おもに重症筋無力症の症状を治療するために使用されます。

ムスカリン受容体と呼ばれる受容体を刺激することで、アセチルコリンという神経伝達物質を増やし筋肉の働きを改善します。他にも膀胱の収縮も助けて、排尿を出やすくする作用もあります。

※添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従って下さい。

※用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

【用法】
ネオスチグミン錠は、グラス1杯の水と一緒に服用して下さい。

【用量】
重症筋無力症
成人および青年：用量は個々人で異なります。通常、1日5～20錠（15mg/錠）の範囲で、内1～2錠は就寝時に服用します。
6歳未満の子供：通常、半錠（7.5mg）から服用を開始します。
6～12歳の子供：1錠から服用を開始します。1日の最大用量は6錠です。

その他
成人：1～2錠を服用します。
子供：4分の1～1錠を服用します。

【過量服用した場合】
誤って過量に服用した場合は、直ちに医師に連絡して下さい。

過量服用の症状には、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐、唾液産生量の増加などがあります。

【服用を忘れた場合】
服用を忘れたら、思い出し次第直ぐに服用し、次の予定時間からは通常通り服用して下さい。

思い出した時間が次の予定時間に近い場合は1回分を飛ばして下さい。忘れた用量を補うために倍量使用してはいけません。

・本剤の成分に対しアレルギがある場合は使用しないでください。
・他の薬を使用している場合は投与前に医師へご相談ください。
・妊婦、または妊娠している可能性がある場合は使用しないでください。
・腹膜炎など胃に問題がある場合は使用しないでください。
・喘息、てんかんや他の発作性疾患、心臓、血管に問題、甲状腺機能亢進がある場合は使用する前に、医師へご相談ください。

・本剤の成分にアレルギーがある場合
・妊婦および授乳婦

次の症状を持っている場合には慎重に投与下さい。

・喘息
・心臓発作の既往歴
・徐脈
・低血圧
・迷走神経緊張症
・甲状腺機能亢進
・てんかん
・パーキンソン病
・消化性潰瘍

手術前にこのお薬を使用中であれば医師へ伝えてください。ネオスチグミンはスキサメトニウムなど特定の筋弛緩薬の効果を助長、もしくは効果を半減する可能性があります。

以下の薬はネオスチグミンの効果に影響を与える可能性があります。

・ネオマイシンやゲンタマイシンなどのアミノグリコシド系抗生物質
・パーキンソン症状に使用される抗ムスカリン薬
・尿失禁の対症療法薬としての抗ムスカリン薬
・アトロピン
・クロロキン
・クリンダマイシン
・ヒドロキシクロロキン
・ヒヨスチン
・リチウム
・ポリミキシン
・プロパフェノン
・プロプラノロール

妊婦または授乳中の方は使用を避けてください。

ネオスチグミンは室温で保存し、直射日光や湿気を避けて保管してください。子供の手の届かない場所に保管してください。