ヘパリン/ ニコチン酸ベンジル ジェル/ 軟膏

ヘパリン/ ニコチン酸ベンジル ジェル/ 軟膏は、血栓性静脈炎や痔核、乾燥によるかゆみ、肌荒れの治療に使用されます。

清潔な手で適量を取り、患部にやさしく塗布してください。薬剤の使用後は手を洗い、薬剤が目や口に触れないよう注意してください。

主な効能効果は以下の通りです。

・かゆみ止めとして炎症を抑える効果
・保湿作用により乾燥した肌を潤す効果
・血行促進効果により患部の治癒を助ける
・有効成分のヘパリンやヘパリン類似物質はほうれい線の改善やスキンケア目的でも使用

患部に塗った後、副作用として以下の症状が見られることがあります。通常は軽度で一時的なものであり、自然に治癒します。

・軽度の発疹や赤み
・刺激感

副作用が続いたり場合や悪化した場合は、使用を中止し医師に相談してください。

ヘパリン/ ニコチン酸ベンジル ジェル/ 軟膏は、保湿、血行促進、かゆみ止め効果を持つ外用薬です。ヘパリン類似物質とニコチン酸ベンジルの組み合わせにより、傷口の痛みや痒み、乾燥やかゆみを改善します。

ヘパリンとヘパリン類似物質の違いは、ヘパリン類似物質が保湿効果や炎症を抑える効果に優れています。ヘパリン類似物質は、大人だけでなく０歳の赤ちゃんでも使用でき(2)、美容目的で使用される場合も多い成分です。
一方でヘパリンは自然由来の薬剤で、主に抗凝固薬として血液凝固を防止する作用があり、医薬品として血栓塞栓症の予防や人工透析の際に血液が固まるのを防止するために使用されます。塗り薬では、血行促進作用や抗炎症作用もあり、外傷（打撲、捻挫、挫傷）による腫れの治療などに使用されています。

敏感な部位であるため、事前に医師に相談してください。

ヘパリン類似物質であれば、顔に使用することは可能ですが、目や口に入らないよう十分注意してください。乾燥やほうれい線ケアにも使用されています。

ヘパリンは保湿効果と抗炎症作用がありを、ニコチン酸ベンジルは血行促進効果があります。二つの有効成分の相乗効果により肌の修復が促進されます。

いいえ、ヘパリン類似物質は非ステロイド成分であり、長期間使用しても副作用が少ないとされています。

成分: ヘパリン類似物質0.3%、ニコチン酸ベンジル0.1%
形状: ジェルまたは軟膏
用途: 患部の保温、乾燥肌、かゆみ、血行不良の改善

有効成分

ヘパリンは抗凝固剤として知られる成分で、血液の流れをスムーズにし、血栓の形成を防ぎます。外用薬では以下の作用があります。

＊血行促進: 局所の血流を改善し、腫れや内出血を軽減します。
＊炎症抑制: 炎症部位での過剰な血液凝固を防ぎます。

また、ニコチン酸ベンジルは、局所の血管を拡張し、血行を促進することで、患部に温感を与え、痛みやこりを緩和します。

この二つの有効成分ダブル効果により、より効果的に症状を緩和します。

このお薬は、軽いスポーツ外傷、日常的な筋肉疲労やこり、内出血を伴う打撲などに広く使用されています。また、打撲でできた皮膚の下に血液が溜まる「血腫」の治療にも使用され、血栓の溶解を早め、また、痛みや腫れを軽減します。

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。
＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

適量を取り患部に1日1回～数回塗り広げます。軽くマッサージするように塗ることで、血行促進効果が高まります。

使用中に症状が悪化する場合や新たな症状が出た場合は、ただちに使用を中止し医師に相談してください。

以下に該当する場合は使用できません。

・薬の成分にアレルギーがある場合
過去にヘパリンやニコチン酸ベンジルでアレルギー反応を起こしたことがある方は使用を控え、医師に相談してください。

・出血性疾患がある場合

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・妊娠中または授乳中である
・敏感肌やアトピー性皮膚炎がある

他の外用薬と併用する場合、成分の効果が変わる可能性があります。

他の薬と併用する前に医師または薬剤師に相談してください。

妊娠中や授乳中の安全性は確立されていません。医師と相談の上、慎重に使用してください。

• 直射日光や高温を避け、室温で保存してください。
• 子供の手の届かない場所に保管してください。

【参照文献】

(1) KEGG.DRUG

(2) 大正製薬　CLINILABO