エパヌチン　

エパヌチンはてんかんおよび三叉神経痛の治療に用いられます。

エパヌチンは、脳内の神経細胞の異常に過度な活動を抑制することによって、発作または痙攣発作を制御します。

眼振（眼球運動不安）、ダブルビジョン、眠気、貧血、末梢神経障害（手足のしびれ、しびれ）、歯肉過形成、育毛増加、骨粗鬆症

• エパヌチンまたはその他の成分にアレルギーがある場合は、服用しないでください。
• エパヌチンを服用した直後は車の運転をしないでください。眠気の原因となります。
• 医師の診察を受け、指示されるまで、気分が良くても薬の服用を止めないでください。
• アルコールや薬物乱用の中毒がある場合はエパヌチンを服用しないでください。
• 妊娠中または授乳中の場合、または妊娠予定の場合はエパヌチンを使用しないでください。
• 肝疾患の病歴がある場合、ビタミンD欠乏症または糖尿病である場合、精神的うつ病、または自殺的思考がある場合はエパヌチンを服用しないでください。
  

Q.エパヌチンはどのように機能しますか？
エパヌチンは、てんかん患者の発作（発作）を制御するために使用され、脳の神経細胞の異常な過剰な活動を抑制することによって機能します。

Q.エパヌチンは歯肉の過形成を引き起こしますか？
エパヌチンは歯肉過形成（ガムの拡大）を引き起こすことが知られています。これを避けるには、歯や衛生看護を適切に行う必要があります。エパヌチンを服用した後にガムが拡大した場合は、医師に相談してください。

Q.エパヌチンは骨軟化症を引き起こしますか？
骨軟化症（骨の軟化）は、慢性てんかん患者のエパヌチンの長期使用（10年以上）に関連しています。骨減少症（骨組織のタンパク質およびミネラル含量の減少）および骨粗鬆症（骨の薄化）およびエパヌチンによる骨折を含む骨障害が報告されています。詳細は医師に相談してください。

Q.アスピリンとエパヌチンを併用できますか？
エパヌチンは、その代謝（崩壊）を増加させることによってアスピリンのレベルを低下させ、その効果を減少させる可能性があります。 2つの薬を一緒に飲む前に医師に相談してください。

Q.牛乳と一緒にエパヌチンを服用できますか？
エパヌチン錠剤は食べ物や飲み物の前または後に飲むことをお勧めします。牛乳と一緒に服用することに関して特定の言及はありません。

Q.イブプロフェンと一緒にエパヌチンを服用できますか？
エパヌチンはイブプロフェンと一緒に服用することができます。両者の間で薬物相互作用は報告されていなません。ただし、状況によって相互作用が発生する可能性があります。
2つの薬を一緒に飲む前に医師に相談してください。

Q.パラセタモールとエパヌチンを併用できますか？
エパヌチンは、その代謝（崩壊）を増加させることによってパラセタモールのレベルを低下させます。パラセタモールの代謝が増加すると、肝障害を引き起こす可能性のある物質のレベルが上昇する可能性があります。
2つの薬を一緒に飲む前に医師に相談してください。

Q.エパヌチンは麻薬ですか？
エパヌチンは麻薬ではありません。エパヌチンは、抗てんかん薬として知られる医薬品のグループに属し、これらの医薬品はてんかんの治療に使用されます。

Q.エパヌチンは規制物質ですか？
エパヌチンは、規制物質法（Controlled Substance Act：CSA）に基づく規制物質ではありません。規制されている物質は、一般に、その製造、所有または使用が政府によって規制されている薬物または化学物質です。

Q.エパヌチンは透析で可能ですか？
エパヌチンは、従来の血液透析装置では透析できませんが、高透過性タイプの血液透析によって透析することができます。エパヌチンの透析および透析のさまざまなタイプについて詳しく知りたい場合は、
医師に相談してください。

Q.エパヌチン催奇形性（先天異常を引き起こす）ですか？
エパヌチンは催奇形性です。ヒトでの経験に基づいて、エパヌチンは、妊娠中に摂取した場合、先天性奇形（先天異常）を引き起こすことが示唆されています。心臓、脳、指の欠陥を引き起こす可能性があり、胎児の成長を遅らせる可能性があります。

Q.エパヌチンは妊娠中は安全ですか？
エパヌチンは妊娠中にの使用は安全ではありません。ヒトでの経験に基づいて、エパヌチンは、妊娠中に摂取した場合、先天性奇形（先天異常）を引き起こすことが示唆されています。したがって、妊娠中は、その治療が医師にとって不可欠とみなされる場合に限って使用しなければなりません。エパヌチンは、単独療法として、最低有効用量で処方されるのが好ましいのです。

Q.エパヌチンはシトクロムP450（CYP450）誘導物質ですか？
シトクロムP450（CYP450）は、多くの薬物の代謝（崩壊）を引き起こす酵素です。エパヌチンは、CYP450酵素誘導因子（CYP450の作用を増加させる）であり、エパヌチンと共に与えられるいくつかの薬剤の破壊を増加させることが薬物相互作用として知られています。エパヌチンと一緒に薬を服用する前に、ビタミンDなどのCYP450で代謝される薬の代謝に影響する可能性があるため、医師に相談してください。

Q.エパヌチンは塩基性または酸性ですか？
エパヌチンは弱酸性薬物です。

Q.エパヌチンは中毒性ですか？
エパヌチンは中毒性を有するとは報告されておらず、依存症の症状を示していません。しかし、その服用は医師からアドバイスされた期間のみに行われるべきです。

Q.エパヌチンは低ナトリウム血症を引き起こしますか？
エパヌチンは低ナトリウム血症（低ナトリウム濃度）を引き起こしません。しかし、エパヌチンは高ナトリウム血症（高血清ナトリウム濃度> 145mmol / L）を引き起こすことが知られています。

Q.エパヌチンがQT延長を引き起こすか？
エパヌチンはQT延長（異常心臓リズム）を引き起こすことは知られていません。めったに異常な心臓リズムを引き起こすことはありません。エパヌチンを服用中に異常な心臓リズム（拍動）がある場合は、医師に相談してください。

Q.エパヌチンは甲状腺に影響を及ぼしますか？
特に子供にエパヌチンを服用している間、甲状腺機能に影響が出る可能性があります。エパヌチンを摂取しながら甲状腺機能をモニターする必要があります。
甲状腺機能低下症または甲状腺機能低下症の病歴がある場合は、医師に相談してください。

Q.エパヌチンは体重増加を引き起こしますか？
エパヌチンは体重増加を引き起こすことは報告されていません。しかしながら、エパヌチンのより高用量の長期間の使用により体重減少が起こり得ます。
エパヌチンを摂取した後に体重増加がみられた場合は、医師に相談してください。

Q.エパヌチンは眠くなりますか？鎮静作用はありますか？
エパヌチンは眠気を引き起こします（鎮静、眠気）。エパヌチンを服用した後、特に治療の最初の数週間または用量が増加した後に、非常に眠気を感じる場合は、医師に相談してください。
車の運転や機械の操作などの活動を行う能力に影響がないことが確認されるまで、それを行わないように勧められる場合がありますので、医師に相談してください。

Q.エパヌチンは避妊に影響しますか？
エパヌチンは、避妊に影響を与えます。エパヌチンは、経口避妊薬（避妊薬）の効果を減少させる可能性があります。 2つの薬を一緒に摂取する状況になった場合は、かならず医師に相談してください。

フェニトインはてんかんのけいれん発作の治療に使われているヒダントイン系の抗てんかん薬のひとつです。 日本ではアレビアチン、ヒダントールという名前でも販売されています。 他にも手術中、手術後に起こる発作を予防、治療するためにも利用されています。 てんかんの完全に治療できるお薬はありません。予防する目的で長く飲み続ける必要があります。

＜てんかんについて＞
てんかんは、脳の神経活動に異常を起こし（てんかん放電、過剰活動）、発作症状を引き起こす脳の病気です。100人～200人に１人の割合でてんかん患者さんがいると言われています。以前は子供の病気と考えられていましたが、実際は高齢になってから発症することもあることが分かっています。てんかんの発作は突然起こり、全身の痙攣や、意識の低下、運動機能や感覚のの変化などを生じます。通常、短時間（数十秒～数分）で発作症状がおさまることがほとんどです。

てんかんの発作は大きく分けて、２つのタイプに分類されます。ひとつは、はじめから脳全体が発作を起こす全体発作。もうひとつは、脳の一部がはじめから発作を起こす部分発作です。症状も痙攣だけでなく、ボーっとした欠神状態が短時間続く欠神発作として現れる場合もあります。部分発作では、身体の一部にのみ運動機能や感覚異常を生じるということもあります。

万が一、てんかん発作の場面に居合わせた場合、家族や周囲の人がまず安全確保をすることが大切です。呼吸の確保、嘔吐物などで窒息しないような配慮、危険物を遠ざけることなど。てんかんの発作を起こしている人の身体をゆする、抱きしめる、顔や背中を叩く、大声で話しかけるなどはしてはいけません。意識低下を繰り替えす場合や、意識低下が回復しないまま発作を繰り返す、激しい痙攣が止まらないなどの重積状態の場合は直ちに医師による処置が必要です。てんかんの正しい診断や処置のためには、どのような状態、症状があらわれたのか十分に知ることが大切です。てんかんの場面に居合わせた場合には、発作が起きた時間、状況、誘因となった可能性があるもの、意識の有無、痙攣の状態、顔色・唇などの身体の状態、発作後の様子などについて十分に観察したことを医師に伝えて下さい。周りの方のそうした、手助けがてんかんの早期発見・治療には大変な助けとなります。

※医師に指示された服用方法に従って下さい。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

エパヌチンカプセルは、毎日同じ時間に服用して下さい。
カプセルは、たっぷりの水と一緒に飲み込んで下さい。

成人：
必要用量は個々人で異なります。
ほとんどの場合、1日200～500mgを1日1回、もしくは複数回に分割して服用します。
これ以上の用量が必要となる場合もあります。

小児および青年：
乳児及び小児の初回投与量は、通常体重に基づいて決定され（体重1kgあたり1日5mg）、これを1日2回に分けて服用します。
その後用量は最大1日300mgまで増量されます。

高齢者：
エパヌチンの浄化率低下により、用量の減量もしくは服用頻度の減少が必要となる可能性があります。
他の薬を服用している場合、エパヌチンの用量決定や用量調節は慎重に行う必要があります。

肝障害患者：
肝障害がある場合は必ず医師に伝えて下さい。用量調節が必要となる場合があります。

服用を忘れた場合：
思い出し次第直ぐに服用して下さい。
思い出した時間が次の服用時間に近い場合は、1回分を飛ばして下さい。
忘れた用量を補うために倍量使用してはいけません。

服用を中止する場合：
医師の指示が無い限り、エパヌチンカプセルの服用を中止してはいけません。
突然服用を中止すると、発作が起こる可能性があります。
エパヌチンの服用を中止する必要がある場合は、医師による適切な中止方法が決定されます。

• 本剤の成分又はヒダントイン系化合物に対し過敏症の患者への投与は避けること。
• 他の薬を使用している場合は投与前に医師と相談すること。
• 妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること。
• お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
• お客さまの自己責任にてお使いいただけますようお願いします。
• 服用後に体に異変を感じましたら、すぐ医師などにご相談下さい。
• 開封後は涼しい直射日光を避けて保管して下さい。
• 高齢者へは慎重に投与してください。
• 薬を飲み事で眠気を催したりするので、車の運転など危険な作業は避けてください。
• 服用中は定期的に肝・腎機能、血液検査をおこなってください。

下記の症状を持っている場合には医師へ知らせてください。
肝臓病、血液障害、甲状腺機能低下症、糖尿病

下記のお薬を使用している場合には医師へ知らせてください。
肺高血圧症治療薬のタダラフィル（アドシルカ）、セイヨウオトギリソウ（ セント・ジョーンズ・ワート）、ゾニサミド、トピラマート、ボリコナゾール、クロバザム、タクロリムス

服用中はアルコールを摂取しないでください。

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