オキサリプラチン 注射 (エルプラット注射用 ジェネリック)

本剤は静脈内点滴で投与される抗がん剤で「エルプラット」の商品名で知られるオキサリプラチンのジェネリック製品です。

通常は他の抗悪性腫瘍薬（5-FU、ロイコボリンなど）と併用されます。

【参照文献】KEGG

大腸がん（結腸がん・直腸がん）の化学療法に用いられます。

DNA合成を阻害しがん細胞の増殖を抑制します。「適正使用ガイド」に従い、がん治療に精通した医師の管理下で使用されます。

【参照文献】トーワ

吐き気、疲労感、嘔吐、下痢、貧血、白血球や血小板の減少、肝機能の異常、末梢神経障害（手足のしびれ）などが報告されています。

白金製剤と呼ばれる抗がん剤で、大腸がん治療に使用されます。エルプラットのジェネリックも安全性や効果が同等とされています。

【参照文献】エルプラット安全性情報

オキサリプラチンによる末梢神経障害は、投与直後に現れて数日以内に回復することがあります。
ただし、投与を繰り返すと症状が悪化して慢性症状となり、手足のしびれや感覚異常などが生じることがありますので異常を感じたらすぐに医師へご相談ください。

プラチナ系抗がん剤（白金製剤）であるオキサリプラチンは、神経細胞体を障害します。それによる神経細胞体の障害によりしびれ感、痛み、異常感覚などが起こります。
寒冷刺激で悪化するため、冷水や冷風を避けるなどの対策が「適正使用ガイド」には記載されています。

【参照文献】ニプロ

症状の回復には個人差がありますが、多くは治療終了後6ヶ月以内に軽快します。

慢性化するケースもあるため、早期に医師へ相談しましょう。

塩析防止と安定性確保の理由から生理食塩水の使用は適さないため、5%ブドウ糖液で希釈して使用します。

オキサリプラチン 注射 (エルプラット注射用 ジェネリック)は、主に大腸がんや直腸がんの治療に用いられる抗がん剤で、白金製剤の一種です。

主成分のオキサリプラチンは、DNAを傷つけることでがん細胞の増殖を抑える作用があります。
通常は5-FUやレボホリナートなどと併用され、「FOLFOX療法」として使われることが多く点滴で投与されます。
単独使用よりも併用療法でより効果を発揮します。

白金製剤（プラチナ製剤）とは
シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチンなどの抗がん剤の総称で、DNAに結合してがん細胞の増殖を阻害する作用があります。

FOLFOX療法とは
FOLFOX療法（フォルフォックス療法）は、フルオロウラシル（5-FU）、レボホリナート、オキサリプラチンという3種類の抗がん剤を組み合わせた化学療法です。
主に大腸がんや胃がんの治療に用いられる治療法です。

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。
＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

【用法】
通常、成人にはオキサリプラチンとして85mg/m²を2週間間隔で静脈内に点滴投与します。

他剤との併用により投与量や間隔が調整されます。

重篤な過敏症（アナフィラキシー）、神経障害、腎障害などが報告されています。緊急対応可能な医療施設での使用が推奨されます。

以下に該当する場合は使用できません。

• 本剤または他の白金製剤に対して過敏症の既往歴がある

• 重度の感覚異常・知覚不全がある

• 妊娠中または妊娠の可能性がある

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

• 骨髄機能抑制のある患者

• 感覚異常の既往がある患者

• 腎機能障害・心疾患のある患者

• 感染症併発、または水痘患者

• 高齢者や小児

他の抗がん剤（5-FU、イリノテカン等）や放射線治療との併用で副作用が増強する可能性があります。

他の抗悪性腫瘍剤、放射線照射　との併用は十分な注意が必要です。

胎児への影響が報告されているため、妊婦や妊娠の可能性がある方には使用できません。

授乳中の場合は、投与中および投与後一定期間は授乳を中止してください。

オキサリプラチン 注射 (エルプラット注射用 ジェネリック)は直射日光・高温を避け、冷暗所に保管してください。

希釈後は速やかに使用し、未使用分は廃棄してください。

使用済み注射器は医療廃棄物として適切に処理してください。