テトラベナジン

テトラベナジンは、ハンチントン病に関連する不随意運動（舞踏病運動）の治療に使用される医薬品です。

テトラベナジンは脳内のドーパミンやノルアドレナリンの作用を抑制することにより、運動制御を助けます。

この作用機序によって、過剰な動きを抑制し、患者の生活の質を向上させることが期待されます。

一般的な副作用として、吐き気、不眠症、不安感、疲労、眠気、アカシジア、うつ病などが報告されています。使用中にこれらの症状が現れた場合は、医師に相談してください。

テトラベナジンは、ハンチントン病による不随意運動を抑制するための薬で、作用機序としてドーパミンなどの神経伝達物質を調整し、症状を緩和します。

テトラベナジンjpは、日本国内での承認や情報を意味します。

テトラベナジンとレセルピンは、いずれも神経伝達物質を抑制しますが、テトラベナジンは選択的にドーパミンに作用する点で異なります。

テトラベナジンは脳内のドーパミンなどの神経伝達物質を抑制し、過剰な動きを抑えることでハンチントン病の症状を和らげます。

添付文書には、不安感や不眠、吐き気などの他、一般的なものから重篤なものまで記載されています、薬の使用中に異常を感じた場合は医師へご相談ください。

テトラベナジンは、主にハンチントン病に伴う不随意運動（舞踏運動）を治療するために使用される薬です。この薬はモノアミン小胞輸送体2（VMAT2）を阻害し、ドーパミンなどの神経伝達物質を減少させることで中枢神経系の過剰な活動を抑制します(*)。
テトラベナジンは米国FDAにより承認されており、また、日本でも認可されています。
ハンチントン病の治療として承認されている薬は限られいますが、テトラベナジンは国内での舞踏病治療において重要な選択肢です。

【参照文献】

(*)　 KEGG

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。

＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

【用量】

ハンチントン病

成人
1回半錠（12.5mg）を1日1～3回に分けて服用する事が推奨されています。
用量は3～4日毎に半錠ずつ、最良の効果が見られるまで、もしくは鎮静、パーキンソン症候群、うつ症状などの不耐性をしめす症状が表れるまで増量することができます。
1日の最大用量は8錠（200mg）です。
最大用量を7日間継続服用しても症状が改善しない場合は、テトラベナジン錠が有効ではない可能性があります。

高齢者
高齢者が通常用量を服用しても、明らかな副作用は見られていません。
しかし、パーキンソン病様の副作用は一般的に起こります。

小児
小児へのの使用は推奨されていません。

肝障害患者
軽度から中等度の肝障害患者は、1日半錠から服用を開始して下さい。
重度の肝障害患者には、特に注意が必要です。

腎障害患者
テトラベナジン錠は、腎障害患者への使用は推奨されません。

【過量服用した場合】
処方量以上服用すると、眠気や発汗、低血圧、低体温などの症状が起こることがあります。
この場合、医師の治療を受けて下さい。

【服用を忘れた場合】
服用を忘れたら、、1回分を飛ばし、次の予定時間から通常通り服用を再開して下さい。
忘れた用量を補うために倍量服用してはいけません。

【服用を中止する場合】
医師の指示が無い限り、テトラベナジン錠の服用を中止しないで下さい。
突然服用を中止すると、 神経遮断薬悪性症候群を引き起こす可能性があります。

・成分に対するアレルギーがある場合は使用しないでください。
・服用により自殺念慮リスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。
・妊婦や授乳中の方には使用しないでください。
・服用後はめまいや傾眠が起こる可能性がありますので、車の運転や機械操作は控えてください。

以下に該当する場合は使用できません。

・テトラベナジンに対するアレルギーの既往歴がある

・うつ病またはうつ状態である
テトラベナジンは、うつ症状や自殺念慮を悪化させるリスクがあるため、既にうつ状態である患者には使用できません。

・MAO阻害剤（抗うつ薬の一種）を使用中
同時に服用すると重篤な副作用が発生する可能性があるため、併用は禁忌です。

・妊娠中または授乳中の女性

・肝機能障害がある
肝臓で代謝される薬剤であるため、肝機能が低下している場合には薬の効果が増強されやすく、悪影響が出る可能性があります。

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・軽度から重度の肝障害がある
・心臓疾患がある
・精神障害の既往歴がある

テトラベナジンと相互作用のある物は以下の通りです。

・MAOI（モノアミン酸化酵素阻害薬）
併用すると重篤な副作用の危険が生じるため、やむをえず服用する場合は14日以上の間隔を空けてください。

・レボドパ
レボドパの効果を打ち消すため、併用は推奨されません。

・アルコールの摂取は眠気を強める可能性があるため一緒に摂取しないでください。

妊娠中または授乳中の方には使用を避け、妊娠を計画している場合も医師へ相談することが推奨されます。

テトラベナジンは、直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。