デパコート (ジバルプロエクスナトリウム)

デパコート (ジバルプロエクスナトリウム)は、てんかん、双極性障害における躁病エピソード、片頭痛予防の治療に用いられます。多くの場合、長期的な維持治療として使用されます。

【参照文献】ひだまりこころクリニック

脳内の過剰な電気活動や神経の異常興奮を抑える作用を持ち、てんかん発作のコントロールや気分の安定に役立ちます。

一般的な副作用には、以下のようなものがあります。

眠気、食欲不振、吐き気、嘔吐、体重増加、脱毛、肝機能異常、手の震え（振戦）など

副作用が長期で続いたり、症状がひどい場合は、使用を中止し医師に相談してください。

てんかん、双極性障害（躁病）、片頭痛などの脳神経に関わる疾患に使用される治療薬です。GABA（抑制性神経伝達物質）の濃度を増加させる作用と、ナトリウムおよびカルシウムチャネルを抑制する作用によって、神経の過剰な興奮を抑えます。

【参照文献】ナチュラルクリニック代々木

医師の指示に従って処方された用量および期間で使用すれば安全ですが、定期的な血液検査や肝機能チェックが推奨されます。

医師の指示を守って使用する限り、依存性や中毒性はありません。

ただし、過量摂取は致命的な中毒を引き起こす可能性があります。

発作や気分の安定に対する効果が高いとする口コミが多く見られます。

一方で、眠気や体重増加といった副作用も報告されています。

いいえ。抗てんかん薬・気分安定薬であり、抗精神病薬ではありません。

デパコート（ジバルプロエクスナトリウム）は、バルプロ酸ナトリウムの誘導体で、中枢神経系に作用します。

てんかん、双極性障害（躁病）、片頭痛は、脳の神経の過剰な興奮や、伝達の乱れによって引き起こされると考えられています。

本剤は、これらの異常な神経活動に作用し、脳を落ち着かせることで症状を抑える薬です。

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。

＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

デパコート錠は、1日1回経口服用して下さい。 錠剤は砕いたり噛んだりせずに、そのまま飲み込んで下さい。

【躁病】
体重1kgあたり1日25〜60mgを目安に、最小有効量まで段階的に増量します。

【片頭痛】
初回500mg/日を1週間投与し、必要に応じて1000mg/日へ増量。効果的な用量範囲は500〜1000mg/日です。

【てんかん】
成人および10歳以上の小児に使用されます。

体重1kgあたり10〜60mg/日を目安に増量。血漿濃度（50～100mcg/mL）を確認しながら調整します。

【高齢者】
低用量から開始し、副作用（眠気、脱水、栄養不良など）に注意しながら徐々に増量してください。

・成分に対しアレルギーがある場合は使用しないこと。
・突然の中止は重い発作を引き起こす恐れがあるため、医師の指示が必要です。
・服用後は眠気が現れることがあるため、車の運転や機械の操作を避けてください。

以下に該当する場合は使用できません。

・デパコート（ジバルプロエクスナトリウム）またはその成分に過敏症のある方
・重度の肝障害がある方
・妊娠中（特に妊娠初期）の方
・尿素回路障害（尿素サイクル異常症）の既往または家族歴がある方
・原因不明の乳幼児突然死の家族歴がある方
・うつ病、自殺念慮または自殺企図の既往がある方（特に医師の指示なしに服用する場合）

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・肝機能障害または肝疾患の既往
・腎機能障害
・膵炎の既往
・精神疾患、自殺念慮の既往
・高齢者
・脱水状態
・代謝性疾患（アンモニア・グルタミン・グリシン高値など）
・血液疾患（白血球減少、血小板減少など）
・アルブミン低値、低体温のある方
・アルコール依存症または乱用歴のある方
・がん治療中または既往
・HIVやサイトメガロウイルス（CMV）感染症の既往
・精神遅滞または脳の器質的障害

・抗けいれん薬（フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン）と相互に作用が変化します。
・カルバペネム系抗菌薬（イミペネム等）との併用は避けてください。
・睡眠薬、抗不安薬など中枢神経抑制薬との併用は避けてください。
・アスピリンは血中濃度に影響を与える可能性があります。
・アルコールとの併用は避けてください。

胎児への影響があるため、妊娠中または授乳中の方は使用を避けてください。

高温多湿を避け、室温で保存してください。小児の手の届かない場所に保管してください。