ヨメサン (ニクロサミド)

ニクロサミドの服用前、服用中、服用直後において、特別な準備や追加の手順（たとえば、特別な食事、絶食、他の薬、下剤、浣腸など）は必要ありません。

ニクロサミドは食事の1時間前または2時間後の空腹時に服用できます。

ただし、胃の不調を防ぐために、軽い食事の後に摂取するのが最適です。

ニクロサミドはよく噛むか砕いてから、少量の水とともに服用下さい。

この薬を幼児に与える場合は、錠剤を細かい粉末に砕き、少量の水と混ぜて与えて下さい。

薬は必要な効果に加えて、望ましくない効果も引き起こす可能性があります。

これらの副作用がすべて発生するわけではありませんが、発生した場合には医師の診察が必要になる場合があります。

通常は医師の診察は必要とせず、体が薬に慣れるにつれて治療中に消えます。

また、医療機関に相談することでこれらの副作用の一部を予防、または解消できる可能性があります。

以下の副作用のいずれかが続くか、気になる、またはそれらについて質問がある場合は、医療機関へご相談下さい。

【一般的ではない副作用】

• 腹部または胃けいれんまたは胃の痛み
• 下痢
• 食欲減少
• 吐き気または嘔吐

【稀な副作用】

• めまいまたは立ちくらみ
• 眠気
• 直腸領域のかゆみ
• 皮膚の発疹
• 味覚の不快な変化

一部の患者では、上記に記載されていない他の副作用も発生する可能性があります。

その他の副作用に気付いた場合は、医療機関へご相談下さい。

ニクロサミドは駆虫薬と呼ばれる医薬品のグループに属します。駆虫薬とはは、寄生虫感染症の治療に使用される薬です。

ニクロサミドは、広範条虫または魚条虫、矮性条虫、および牛肉条虫感染症の治療に使用されます。

また、ニクロサミドは、医師の判断に応じて、他の条虫感染症にも使用できます。

他の種類のワーム感染症 (蟯虫や回虫など) には効果がありません。

ニクロサミドは、接触すると条虫を殺すことによって作用します。

殺された虫は便中へ排出されます。ただし、腸内で破壊されてしまうこともあるため、気づかないこともあります。

投与量

この薬の投与量は個人によって異なります。

医師の指示またはラベルに記載されている指示に従ってください。

以下の情報には、この薬の平均用量のみが含まれています。

投与量が異なる場合は、医師の指示がない限り変更しないでください。

服用する薬の量は薬の強さによって異なります。また、毎日の服用回数、服用間隔、および服用期間は、薬を使用する医学的問題によって異なります。

【用量】

条虫（サナダムシ）の駆除に使用される場合:

成人 – 2gを1回量。必要に応じて、7 日以内に投薬が繰り返されます。

小児 - 投与量は体重に基づいており、医師が決定する必要があります。

＊体重 11㎏ ～ 34㎏の小児: 1 回の投与量として 1g。

必要に応じて、7 日以内で投薬を繰り返すことができます。

＊体重 34 kg を超える子供の場合: 1 回の投与量として 1.5g。

必要に応じて、7 日以内で投薬を繰り返すことができます。

小形条虫の駆除に使用される場合:

成人 - 1日2グラムを7日間摂取します。必要に応じて、7 日～ 14 日後に投薬が繰り返されます。

小児 - 投与量は体重に基づいており、医師が決定する必要があります。

体重 11 ～ 34 kg (24.2 ～ 74.8 ポンド) の子供の場合: 初日は 1 g。

その後、次の 6 日間は1 日 1 回 500mgを摂取します。

必要に応じて、7日 ～ 14 日後に投薬が繰り返されます。

体重が 34 kgを超える子供の場合: 初日は 1.5g。その後、次の6日間で1日1回1gを摂取します。

必要に応じて、7 日～ 14 日後に投薬が繰り返されます。

服用し忘れた場合

この薬を飲み忘れた場合は、できるだけ早く服用してください。

ただし、次の服用時間が近い場合は、服用し忘れた分は飲まずに、通常の服用スケジュールに戻ってください。

2回量を1度に服用しないでください。

ニクロサミドを使用する前に

薬の使用を決定する際には、その薬を服用することによるリスクと、その薬によってもたらされる効果を比較検討する必要があります。

薬の使用に当たっては医師とよくご相談下さい。

 アレルギー

この薬や他の薬に対して異常と思われる反応やアレルギー反応を起こしたことがある場合は、医師に伝えてください。

食品、染料、防腐剤、動物など、他の種類のアレルギーがある場合も、薬の使用前に医師へご相談下さい。

医薬品との相互作用

薬によっては一緒に使用すべきではないものもあります。相互作用が起こる可能性がある場合でも、2 つの異なる薬を一緒に使用できる場合もあります。

このような場合、医師は用量の変更を求めたり、他の予防措置が必要になる場合があります。

他の処方薬または薬局で入手できる一般薬を服用している場合は、医師へ伝えて下さい。

 

食品/タバコ/アルコールとの相互作用

特定の薬は、相互作用が起こる可能性があるため、食事を取る際、または特定の種類の食物を食べるとき、またはその前後に使用すべきではありません。

特定の薬と一緒にアルコールやタバコを使用すると、相互作用が起こる可能性があります。

食べ物、アルコール、またはタバコと、薬の併用については、医師へご相談下さい。

多くの薬は特に高齢者を対象として研究されていません。

そのため、薬がが若年者と全く同じように作用するかどうか、あるいは高齢者に異なる副作用や問題を引き起こすかどうかは不明である可能性があります。

高齢者におけるニクロサミドの使用と他の年齢層での使用を比較した具体的な情報はありません。

女性を対象とした研究では、この薬が授乳中に使用された場合、乳児へのリスクは最小限であることが示されています。

この薬は2歳以上の限られた数の小児で試験されており、有効用量において、成人と比べて小児に異なる副作用や問題を引き起こすことは報告されていません。

ニクロサミド使用時の注意点

医師に定期的に診察を受けて症状の進行状況を確認してもらうことが重要です。これは感染が完全に除去されていることを確認するためです。

症状が数日以内に改善しない場合、または悪化する場合は、医師に相談してください。

保管方法

• 薬は密閉容器に入れ、熱、湿気、直射日光を避け、室温で保管してください。
• 凍結しないようにしてください。
• 子供の手の届かないところに保管してください。
• 期限切れの薬や不要になった薬は廃却してください。