10歳~17歳の患者での血糖管理におけるフォシーガ試験では
臨床的に意味のある改善が示された
T2NOW第III相試験からの肯定的な結果により、フォシーガ(ダパグリフロジン)で治療を受けた患者は、プラセボを受けた患者と比較して、平均血糖値のマーカーであるA1Cが有意に低下していることが実証されました。
A1Cの調整後の平均変化はフォシーガで-0.62%、対するプラセボで+0.41%であり、その差は-1.03%でした(95% CI: -1.57-0.49; p<0.001)。
26週目にプラセボと比較した主要評価項目およびすべての副次評価項目で統計的有意性が達成され、フォシーガが2型糖尿病(T2D)のある小児および青少年の血糖に臨床的に意味のある改善をもたらし得ることが証明されました。
この患者集団の安全性についての結果はT2D 成人の安全性結果と一致しており、フォシーガの十分に確立された安全性プロファイルと一致しています。
イスラエルにあるランバン・ヘルスケア・キャンパスの内分泌学教授である、ナイム・シェハデ氏は次のように述べています。
「フォシーガ投与を受けている患者で観察されたA1Cの大幅な減少は、病気の進行とその合併症の減少を示している可能性があります。2型糖尿病を患う小児や青少年は、同じ症状の成人に比べて合併症の発症が早く、病気の進行が早いことが多いため、これは治療上の重要な考慮事項です。」
製薬会社アストラゼネカのバイオ医薬品事業部門執行副社長である、ルード・ドバー氏は次のように述べています。
「2型糖尿病に苦しむ子供たちに関する最大規模の研究の1つから得られた今日の結果は、希望をもたらしてくれます。小児や若者の間で2型糖尿病の世界的な負担が増大しているにもかかわらず、 利用できる治療方法の選択肢は現在限られています。
一部の患者では注射治療に困難を感じていることは十分に報告されており、効果的な経口治療薬という代替手段の必要性が最重要課題となっています。」
この結果は、10月4日に第59回欧州糖尿病学会(EASD)年次総会で発表され、同時にNew England Journal of Medicine Evidenceに掲載されました。
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