2010年以降、HIV感染者数は16%減少
2018年に世界で新たにHIVに感染した人は約170万人で2010年以降16%減少したと国連エイズ合同計画(UNAIDS)は最近発表された
報告書の中で述べています。
減少の大部分は、東部および南部アフリカのほとんどの地域でのこの病気との闘いが着実に進展したことが起因として挙げられます。
UNAIDSの世界AIDS最新情報では、例えば南アフリカで治療に大きな進歩がみられ、2010年以降、新たなHIV感染を40%以上、
エイズ関連の死亡を約40%減らすことに成功したことを示しました。
報告によると、治療がますますできやすくなり、HIVや結核の治療環境の改善にさらなる進歩が見られるにつれて、エイズ関連の死亡は
減少し続けていることを明らかにしました。
2010年以降、エイズ関連の死亡者数は2018年には33%減少し、77万人になりました。
しかし、HIVの影響を最も受けやすい地域である東部と南部のアフリカにはまだ長い道のりがあります。
東ヨーロッパと中央アジア(29%)、中東と北アフリカ(10%)、ラテンアメリカ(7%)
では、また、新たな感染が増加しています。
同報告書では「現在、世界中で新たなHIV感染の半分以上(54%)は、HIV感染者とその性的パートナーである」と記されています。
東欧と中央アジア、そして中東と北アフリカでは2018年のHIVの新たな感染者は、薬物注射の使いまわしをする人、同性愛者の男性、
およびそういった男性と性交渉のある他の男性、トランスジェンダーの人々、風俗、そして囚人などでした。
しかし、この報告書はまた、報告した国の半数以上で、複合的なHIV予防サービスを受けている人が、HIV感染の危険がある主要人口の50%に
満たないことが示されています。
これは、主要人口が依然として疎外され、HIVの治療で取り残されていることを浮き彫りにしました。
UNAIDS事務局長のグニラ・カールソン氏は、次のように述べています。
「私たちは緊急にエイズを終息させるために政治的指導力を強化する必要があります。」
「これは、適切、かつ賢明に投資すること、そして一部の国で、どのように治療を成功させることができるのかを検討することから始まります。
私たちが病気ではなく人に焦点を当て、取り残されている人と場所のロードマップを作成し、
そしてHIVに最も影響を受けている人に手を差し伸べるために人権を主体としたアプローチを行えば、エイズを終結することができます。」
【以下のウェブサイトより引用】