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2018年、乳がん検診により27,000人以上の命が救われた

1989年から2018年までの乳がんに関連した死亡率の分析は、より良い治療法へのアクセスとともに乳がん検診が、過去数十年に渡りこのタイプの癌に罹患する女性の健康上の転帰を著しく改善したことを示しています。

アメリカがん協会は、一生の間に女性が乳がんを発症するリスクは平均約12%であると報告しています。
さらに、協会は、米国の約268,600人の女性が2019年に浸潤性乳癌の診断を受けるであろうと推定しています。
しかし、彼らはまた、乳がんの発生率は毎年0.4%増加しているものの、この疾患による死亡率は減少していると述べています。

コロラド州オーロラ市にあるコロラド大学医学部、ノースカロライナ州ダーラムにあるデューク大学医療センター放射線科、そして、ミシガン州アナーバーにあるミシガン大学保健システム ローゲル癌センターの研究者らがまとめた新しいレポートでは、 2018年には、乳がんに関連する死亡率が約30年前の状況と比較して約半分に減少したことが示されています。
米国癌学会誌に掲載されているこの報告書もまた、この大幅な減少は主に女性が適時に乳がん検診(マンモグラム)を受けていることによるものであると主張しています。
そしてまた、診断を受けた後も、日々進歩している治療法を受けやすくなったということもあります。  

2018年の死亡者数は27,000人以上減少
研究チームは、1989年から2018年までの期間での40歳〜84歳の米国の女性から収集された乳がん死亡率およびその他の関連データを調べました。
研究者らは最初に、国立がん研究所のサーベイランス、疫学、および最終結果プログラムを通じて記録しました。
研究者らは1990年以降、乳がん死亡率は年間1.8%から3.4%の間で減少していると説明しています。
より具体的には、2012年だけで乳がんによる死亡症例は20,860件~33,845件、減少したことを発見しました。
これはおそらく、乳がん検診(マンモグラフィ)の受診率の向上と癌治療の進歩によるものです。
2015年には23,703件〜39,415件減少し、直近の2018年には米国では27,083件〜45,726件、乳がんによる死亡が減少しました。

乳がんによる死亡率に関しては、2012年に38.6%~50.5%、2015年に41.5%〜54.2%、そして2018年では推定で45.3%~58.3%減少しました。
全体としては、1989年以降、がん検診とより改善された治療により、全体で384,046件~614,484件の関連死亡が減少しました。

40歳以上は年に1度の乳がん検診を
「マンモグラフィの最近のレビューでは、追加の画像撮影や乳房生検のための再検査などマンモグラフィスクリーニングの最も重要な側面を軽視したリスクのいくつかにメディアの注目が集まっており、乳がんを早期に発見、治療し、女性の命を救うといったスクリーニングの最も重要な側面を軽視しています。」と、筆頭著者であるR.エドワード・ヘンドリック博士は述べています。
「我々の研究は、早期発見と現代の乳がん治療の組み合わせが乳がん死亡を回避するのにどれほど効果的であるかの証拠を提供しています。」と彼は加えています。

ヘンドリック博士はまた、現在のところ、米国では40歳以上の女性の約半数しか、乳がん検診を受けていないとも指摘しています。
彼は、現在の調査結果がこの危険のあるグループにおいて、より多くの人が定期健診を受けるきっかけになればと期待しています。
「我々の調査結果で、最も可能性のある長期的効果は、早期発見と現代的な個々の乳がん治療が命を救うのだということを、女性が認識するのを助け、40歳からより多くの女性がマモグラフィを行うように奨励しているということです。」
共同研究者のマーク・ヘルビー博士は、将来的に、乳がんのスクリーニング方法と治療法の進歩が死亡率の低下につながり続けるとの考えを表明しています。
しかし、彼はこう強調します。
「我々は乳がんによる死亡率と罹患率を減らす新しい科学的進歩を期待してはいますが、女性が既存のスクリーニングと治療の推奨事項を順守し続けることが重要です。」 

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.medicalnewstoday.com/articles/324408.php