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JapanRx / 20代の脱毛は、ストレスや食事、鎮痛剤等に関連している可能性

20代の脱毛は、ストレスや食事、鎮痛剤等に関連している可能性

<毛周期の仕組み>
人間の髪の毛は通常、成長期、退行期、休止期という3段階を経ます。
2~4年続く成長期の間、私たちの髪は成長します。
その後、変化が起こらない退行期と呼ばれる移行期に入ります。
退行期の後は、髪が毛包から離れて落下すると、休止期に入ります。

一般的に、人の髪は毎日100本抜けています。
自然に髪が抜けた後も、通常頭皮には十分な量の髪が残るため、このように周期的な脱毛が起こることは全くもって正常です。


<若者の抜け毛を引き起こす6つの原因>

1.    遺伝:
加齢とともに抜け毛が起こるのは正常ですが、20代から30代の間に抜け毛が起こり始めるのは、遺伝的な抜け毛の兆候である可能性があります。
これは家族全体に影響し、若者に抜け毛が起こる最大の原因の一つです。
医学的には、男性型脱毛症として知られています。
女性の場合、この種の脱毛は通常閉経後に見られます。


2.    医学的疾患:
全身性エリテマトーデス(自己免疫疾患)や梅毒(性感染症)、甲状腺機能低下症もしくは甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモン障害)、性ホルモンバランスの乱れ(女性ではエストロゲン、男性ではテストステロン)など一部の疾患が、深刻な脱毛を引き起こすことがあります。

人によっては、抜毛症として知られる以上な精神障害を呈することもあります。
これは、患者が強引に髪を引っ張ったり捻ったりすることで、頭部の一部が禿げてしまう障害です。


3.    栄養不足
場合によっては、栄養バランスの乱れによって脱毛が起こることがあります。
極端な制限食をとる人や重い月経がある女性は、タンパク質やミネラル(鉄や亜鉛)、ビタミンB7(ビオチン)が不足しやすく、これにより継続的な脱毛が起こることがあります。


4.    休止期脱毛
毛周期の間、髪の毛は成長期に2~4年かけて成長し、その後休止期に入ると約2~4カ月成長を止め、その後脱落します。
落ちた髪は、新しく生えてくる髪に置き換わります。

休止期脱毛症例では、体内の何かしらの物理的変化もしくは疾患により、髪の30%が成長を止め、そのまま休止期の休止状態に移行します。
これにより、通常の2倍の量の髪が落ちます。
休止期脱毛の原因として考えられるのものは、次の通りです。

・強いストレス
・極端な体重減少に繋がることがあるクラッシュ・ダイエット
・長引く発熱
・出産のような、ホルモンレベルの突然の変化
・大きな手術
・外傷による突然の失血
・甲状腺疾患(甲状腺機能低下症および甲状腺機能亢進症)


5.    薬物
特定の薬の使用は、過度の脱毛と関連付けられてきました。
この薬には、ベータ遮断薬やカルシウムチャネル阻害薬などの降圧薬(高血圧コントロールに使用される)、レチノイド(ビタミンAサプリメント)、避妊薬、イブプロフェンなどの一部の鎮痛薬(NSAIDs)があります。


6.    頭皮の疾患
一部の疾患は頭皮に影響し、これも部分的、もしくは完全な脱毛の原因になることがあります。
これには、以下があります。

・皮膚白癬:
白癬菌によって引き起こされる頭皮の真菌感染症である皮膚白癬は、斑状の脱毛や乾燥した頭皮の剥がれを引き起こします。
ほとんどの場合子供に見られ、非常に伝染性の高い疾患です。

・円形脱毛症:
脱毛により一部分もしくは複数の斑点ができる自己免疫疾患であり、幼少期から症状がでることがあります。
脱毛に加え、爪に変化や痛みが起こることが、円形脱毛症の兆候です。

・外傷性脱毛症:
髪をきつく結ぶ習慣があると、脱毛が起こることがあります。
外傷性脱毛症は通常、あらゆるヘアスタイルを試したり(きつい編み込みやコーンロー)、髪を過度の熱や捻じれにさらしたり(ストレートアイロンやカールアイロン)、強い化学物質を使用することで髪が損傷(ブリーチやヘアカラー)した人に見られます。

出典 2020年1月2日更新 Firstpost『Lots of hair fall in your 20s could be linked to stress, diets, painkillers and more』一部抜粋(2020年1月10日に利用)
https://www.firstpost.com/health/lots-of-hair-fall-in-your-20s-could-be-linked-to-stress-diets-paink...