2型糖尿病予防にメトホルミンを長期で服用するメリット
医療機関誌『Diabetes
Care』に発表された研究では、メトホルミンは15年間で2型糖尿病の発症を減少させることが示されています。
国立糖尿病消化器病研究所が資金提供している研究によると、ベースラインの空腹時血糖値、またはHbA1cの値が高い人と、妊娠糖尿病の既往歴のある女性に最も効果があるようです。
ジョージワシントン大学の研究者らは、2型糖尿病予防に対するメトホルミンの長期的な影響を調査するため、アメリカの糖尿病予防プログラム(DPP)および糖尿病予防プログラムの成果研究(DPPOS)の記録を調べました。
結果を要約して、著者らは、次のように述べています。
「ランダム化後15年間の追跡調査期間中、メトホルミンはプラセボと比較して糖尿病の発生率をそれぞれグルコースまたはHbA1cレベルに基づいて、17%または36%減少させました。グルコース依存性糖尿病の発症に対するメトホルミンの効果は、以前の妊娠糖尿病(GDM)の既往歴のある女性の方がそうでない女性よりも大きかったのです。 」
メトホルミンはまた、HRとRDではより高いベースライン空腹時血糖値において、より大きな効果がありました。
研究者達は次のように述べています。
「メトホルミンは15年以上の服用で糖尿病の発症を減らします。最も恩恵を受けるグループは、より高いベースラインの空腹時血糖、またはHbA1cを有する方とGDM([妊娠糖尿病]の既往歴のある女性です。」
食事と運動も2型糖尿病の予防と管理に重要な役割を果たすことができます。
糖尿病デジタルメディア(DDM)によって開発され、受賞歴もある低炭水化物プログラムは、2型糖尿病の予防、管理および発症延期において大きな成果を上げています。
この1年の成果として、2型糖尿病の参加者が平均7.4kgの減量に成功し、1.2%がHbA1cを減少させ、39%の人がHbA1cを2型糖尿病診断の閾値以下にしていることを明らかにしています。
【以下のウェブサイトより引用】