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300万人もの子どもが致命的な喘息発作リスクを抱えている

イギリスのチャリティー団体「Asthma UK」によると、GP(総合診療医)による特に5歳以下の子どもの喘息を診断は困難となる可能性があるといいます。

専門家によると、診断を受けるまでに3年以上待機する必要がある子供がおり、数百万人もの子どもが致命的な喘息発作を発症するリスクにさらされているといいます。

AsthmaUKによる新しい研究では、聞き取り調査を行った778人の親の5分の1近くが、子どもに喘息の診断を受けさせるまで待機する必要があったことが示されています。

この調査の対象となった親の内721人は働いており、その内23%が、診断を受けるまで間子どもを世話するために10日以上仕事を休まなければならなかったと話しました。

このチャリティー団体は、特に5歳以下の子どもは肺が十分に発達しておらず、喘息のピークフローテスト実施の際子どもに息を吐き出すよう強制することが困難となることがあるため、GP(総合診療医)による子どもの喘息診断は困難となる可能性があると述べています。

咳や喘鳴などの症状は、ウイルスなどの他の原因によって引き起こされる可能性もあります。

その他の注意すべき警告兆候としては、子供が「お腹が痛い」と表現することもある胸の締め付けや、息切れがあります。


- 全ての親にとっての悪夢
イギリスでは毎年平均25,000人以上の子どもが喘息で入院しています。

Athma UKのクリニカル・チーム・リードであるアンディ・ウィッタモア医師は次のように述べています。
「苦しそうに呼吸する子どもを見たり、原因が分からないまま病院に駆け込むことは、どの親にとっても悪夢でしかありません。」

「残念なことに、可哀想な子どもと共に不安定な状態で放置されている親が多いのが事実です。」

「喘息診断を待機する苦痛な時間が数年続くこともあり、両親は無力感やいらだち、混乱を抱えることになります。」

「しかし、子供に医師の診断を受けさせるために親ができることがいくつか存在します。

「数週間にわたる子どもの症状を日記として記録したり、子どもの症状を携帯で撮影するなどの簡単な方法を実践するだけで、子どものかかりつけのGPが症状の全体像を把握するのに大いに役立つことがあります。」

AsthmaUK政策研究部門の所長をつとめるサマンサ・ウォーカー医師は、次のように述べています。
「喘息の診断ツールは、特に5歳以下の子どもにとって、目的にかなっていません。」

「GPは既存の診断ツールを使って最善を尽くしていますが、喘息を診断するより効果的な方法がないことには、多くの場合こうした努力が無駄になってしまいます。」

「現在利用可能なテストは、喘息とその他の子どもの喘鳴を引き起こす症状を区別することができません。」

出典:2019年5月15日更新 The Sun Health News 『Millions of kids at risk of deadly asthma attacks as experts warn of up to 3 YEAR wait for diagnosis』(2019年5月16日に利用)
https://www.thesun.co.uk/news/9079112/asthma-children-diagnosis-three-years-symptoms/