50歳以前の前兆を伴う片頭痛の発症と虚血性脳卒中のリスクは無関係
コミュニティ研究において、前兆を伴う片頭痛はアテローム性動脈硬化症においての虚血性脳卒中のリスクの増加と関連していました。
しかし、『Headache』誌で発表された最近の事後分析は、50歳以前の偏頭痛の発症がそのようなリスクと関連していないことを示唆する予期せぬ結果が示されています。
それでも、前兆を伴う片頭痛のその後の発症はより高いリスクと関連していました。
この研究分析には、11,592人の参加者(片頭痛の既往歴のある高齢の男性および女性)のうち、前兆を伴う片頭痛患者(MA)447人、および前兆を伴わない片頭痛患者(MO)1,128人が含まれていました。
MAの発症年齢が50歳以上で頭痛がない場合と比較した場合、20年以上にわたって虚血性脳卒中のリスクが2倍に増加しました。
50歳以前に発症したMAは脳卒中の発症とは関連していませんでした。
また、MOは発症年齢にかかわらず脳卒中リスクの増加とは関連していませんでした。
この研究では、高齢者集団において、MAにおける脳卒中の絶対リスクは447人中37人(8.27%)であり、MOにおける脳卒中の絶対リスクは1,128人中、48 人(4.25%)でした。
「長い間、片頭痛の既往歴のある多くの人は、特に彼らが高齢になり他の心血管疾患のリスクを持った場合での脳卒中リスクを心配していますので、私は臨床的にこれが非常に有意義だと思います。」と、サウスカロライナ州にある、WJB
Dorn VA Medical Centerの神経学科長で主任研究者のX.ミシェル・アンドララキス博士は述べました。
「この研究コホートでは、片頭痛単独の累積効果 は50歳以前に片頭痛が発症しても、 終末期の脳卒中リスクは増加しませんでした。反対に、50歳以降で片頭痛を最近発症した人は、晩年の脳卒中の増加に関連しています。」
【以下のウェブサイトより引用】