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6月9日時点で、コロナウイルスパンデミックについて知っておくべきこと

COVID-19が世界に与える影響

COVID-19パンデミックは、世界中で大きな影響を及ぼしています。ジョンズホプキンス大学の報告によれば、米国、ブラジル、ロシア、イギリス、インドなどの5か国だけで、確認されたCOVID-19の症例の半数以上が報告されています。さらに、WHOは過去10日間のうち9日間にわたって、世界各地で1日あたり10万件の新規症例が報告され、世界情勢が「悪化している」と警告しています。このような状況下で、ニューヨーク市は100日ぶりに経済活動を再開し始めましたが、これまでの感染拡大の影響は依然として大きい状況です。また、カリフォルニア大学バークレー校の研究によると、都市の封鎖措置や政策がなければ、今後数億人の感染を予防できたかもしれないという分析結果が出ています。さらに、経済学者のグループは、米国が現在公式に不況に入ったと宣言し、長い経済の拡大期間が終わったと指摘しています。このような厳しい状況下で、人々は飢えや経済的困難に直面しており、各地でロックダウン解除に対する圧力が高まっています。

WHOがデモの参加者にガイダンスを提供する

6月8日のメディアブリーフィングで、世界保健機関(WHO)は、ジョージ・フロイド氏の死後、世界的な抗議運動への支持を表明しました。しかし、大規模なデモに参加した人々がCOVID-19のリスクに晒される可能性があることを考慮して、WHOはデモの参加者に対するガイダンスを提供しました。WHOの災害保健プログラムの最高責任者であるマイケルJ.ライアン氏は、大規模集会に参加した人々が必ずしも自己隔離を行う必要はないと述べましたが、基本的な感染予防策には従うよう呼びかけました。彼らは手洗いやソーシャルディスタンスなどの基本的な予防策を心がけるよう、デモの参加者に促しています。また、地域の公衆衛生当局が感染率に応じて、大規模集会後の検疫や検査の必要性について助言を行うことが重要だと述べています。

世界経済の縮小と見通し

世界経済はCOVID-19の影響を受けており、今年は5.2%の縮小が予測されています。これにより、様々な業界や国が影響を受け、経済的不安定感が高まっています。COVID-19の感染拡大が続く中、世界各国は経済活動の再開や安定化に向けて努力していますが、不確実性が依然として高い状況が続いています。


出典 2020年6月9日更新 World Economic Forum『COVID-19: What you need to know about the coronavirus pandemic on 9 June』(2020年6月10日に利用)一部抜粋
https://www.weforum.org/agenda/2020/06/covid-19-what-you-need-to-know-about-the-coronavirus-pandemic...