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AHAニュース: 『無症候性心筋梗塞(サイレント心臓発作)』はあまりにも一般的で見過ごされがち

2021623日(アメリカ心臓協会のニュース)- 2014年、マリアン・バッツさんは肺の水分のために入院しました。

心臓病専門医は、退院前に、彼女に以前、心臓発作による心臓に損傷があったと彼女に話しました。

それは彼女と彼女の家族にとっては衝撃的でした。

数年前、糖尿病を患っているバージニア州チェサピークに住むこの人は、進行中の酸逆流症と消化不良の治療を受けていました。

これは、『サイレント心臓発作』に関連することがある症状の1つです。

「私たちはそれを認識していませんでした。私たちは『サイレント心臓発作』については、初めて聞きました。」

と彼女の娘、デブラ・ブラブソンさんは述べました。

彼女の母親は、胸痛、息切れ、またはその他のより認識されている心臓発作の兆候はなかったのです。

これは、無症候性虚血または無症候性心筋梗塞とも呼ばれ、症状がごくわずかであるか、気が付かないか、あるいは症状がまったくない場合があります。

バージニア州リッチモンドにあるVCUヘルスポーリーハートセンターの心臓専門医であるマイケル・コントス博士は、これは予想以上に一般的だと述べています。

アメリカ心臓協会の統計によると、米国で毎年推定される805,000件の心臓発作のうち、17万件がサイレント心臓発作であると予測されています。

「女性や糖尿病の人が症状がない、または認識されていない心臓発作を起こしている可能性が高いということをほとんどの人が受け入れるでしょう。」

とコントス博士は述べました。

サイレント心臓発作の症状には、消化不良、胸や背中の上部に筋肉が緊張しているように感じること、長時間にわたる過度の倦怠感などがあります。

心電図または心エコー検査や心臓MRIなどの画像検査を使用して患者が別の問題について検査された際に、心臓発作の痕跡が後になってから発見されるのです。

「多くの場合、人々はそれが何か別の症状だと考え、EKGまたは心エコー図を行い、初めて自分が気が付かないうちに発症していた心臓発作と診断されることになります。」

と、女性の心臓血管のディレクターであるレスリー・チョー博士は述べました。

彼女は、クリーブランドクリニックの女性心臓血管センターの所長です。

「多くの場合、そういう人々は「息切れや倦怠感はあるけれど、それは過労からだと思いました。」などと言われることもあります。

損傷はさまざまであり、「小さな領域でサイレント心臓発作を起こし、心臓が独自に自然のバイパスを行っていた」という人もいれば、心不全などの深刻な心臓合併症を発症する人もいます。」

医療文献サービスのJournal of the American College of Cardiologyに掲載された2018年の研究によると、サイレント心臓発作を起こすと、心臓発作の痕跡がない人と比較して心不全のリスクが35%増加します。

そのリスクは50代前半以下の人々でさらに高いものでした。

今年初めに米国脳卒中協会(the American Stroke Association)のオンライン国際脳卒中会議で発表された予備調査によると、サイレント心臓発作も脳卒中のリスクを高める可能性があります。

そして長期的に見た場合は、サイレント心臓発作は診断されたものと同じくらい致命的であるようです。

JAMA Cardiologyに掲載された2018年の研究では、サイレント心臓発作の経験がある研究参加者は時間の経過とともに徐々に悪化することがわかりました。

10年後、彼らの約半数が死亡していました。

これは、心臓発作と確認された参加者と同じ死亡率です。

専門家は、心臓発作のより軽微な症状について一般の人々を教育し、それらを無視しないという必要があることを強調しています。そして、早期に治療を始めることが重要です。

サイレント心臓発作と診断されてから、現在77歳のバッツさんは、乳がんの手術を受け、COVID-19からも回復しました。

「彼女はとてもタフです。」

と彼女の娘さんは言いました。

「女性は自分の痛みなど気にせず、他の人の世話のために多くの時間を費やしています。」



【以下のリンクより引用】

AHA News: Silent Heart Attacks All Too Common, and Often Overlooked

Healthday