AHAニュース：米国は高血圧の管理では地盤を失ったように思われる

2021年6月14日（アメリカ心臓協会ニュース）　-　新しい研究によると、何年にもわたる改善の後に、米国での高血圧管理率は年齢、人種、民族に関係なく低下しました。

以前の研究では、高血圧のアメリカ人は、2009年から2014年にかけて制御率が横ばいになる以前では、21世紀初頭まではより適切に高血圧を管理していたことがわかりました。

アメリカ心臓協会のジャーナル『Hypertension』に月曜日に発表された新しい研究では、2015年から2018年までの4,000人以上の成人での全国的な健康調査データに焦点を当てました。

彼らは、血圧を特定の数値まで下げる制御率が7.5％低下したことを発見しました。

「それは非常に深刻な衰退です。」

と、研究の筆頭著者であるブレント・イーガン博士は述べました。

「私たちは4年間で、約10年分の進歩を失いました。」

年齢、人種、民族による血圧コントロールの低下において、何か格差があることも考慮しましたが、研究者たちは何も発見しませんでした。

「（血圧管理の）広範囲にわたる低下には驚きました。」

と、米国医師会の心臓血管の健康担当副社長であるイーガン博士は述べています。

しかし、管理率はそれほど下がったわけではありません。

高血圧についての意識は3.4％低下、その治療率は4.6％低下しました。そして、治療を受けている人の中で、高血圧を管理できている人は6％でした。

研究によると、「高血圧管理のためにより集中的な薬物療法」を必要とする2つの状態である肥満や糖尿病であるにもかかわらず、1つの薬だけを処方されている人も増加していることがわかりました。

医療専門家が複数の薬を処方することを躊躇している場合、そして患者がそれらを服用することを躊躇している場合、考えられる潜在的な回答のひとつは、『1つの錠剤に2つまたは3つの血圧成分が含まれた配合薬』だと、イーガン博士は述べました。

人々が同じように医療機関で受診ができていても、意識、治療、治療効果の低下率が発生したことが調査結果で示されました。

これは、高血圧の診断と管理のためのケアの質が悪化していることを示しており、プライマリケア医が糖尿病や肥満などの複数の慢性疾患を持つ患者に圧倒されてしまった結果である可能性があるとイーガン博士は述べました。

「たった15分の診療時間でこれらすべての状態を管理することは非常に困難です。」

と彼は言います。

「私たちは新しい治療管理方法を必要としています。患者を引き付け、高血圧を理解させるために、無駄のない効率的な改善プログラムを遂行し、自己監視を厳しくし、また、より良い公衆衛生キャンペーンが必要です。」

2017年に更新された、高血圧の治療に関するAHAおよび米国心臓病学会の現在のガイドラインでは、ステージ1の高血圧について、収縮期血圧（上の血圧）は130以上、拡張期血圧（下の血圧）は80以上と定義しています。

この研究は古いデータに依存していたため、高血圧は140/90以上と定義されています。

研究はまた、その比較的小さいサイズとそのデザインによって制限されていたとイーガン博士は述べました。

「私たちは各集団の個人を追跡していません。私たちは時間内にスナップショットを撮っているだけのようなものです。」

研究に関与していなかったグベンガ・オゲデグベ博士は、高血圧管理について答えられるべき多くの質問がまだあることを示す重要な研究であると述べました。

特に、AHAの統計では半数以上が高血圧であることが示されているため、特に米国の黒人の間で、肥満が高血圧管理において果たす役割についてさらに研究する必要があると彼は言います。

「制御できない高血圧の主要な危険因子として肥満を考慮すると、肥満を考慮したより良い治療方法の開発に力を注ぐ必要があります。」

と、オゲデグベ博士は述べています。

彼は、より多くの公園などの身体的に活動できるエリアの必要性やそこへの利便性といった、人種コミュニティによるで肥満の増加に寄与する上流側の要因に対処することの重要性を強調しました。

「ライフスタイルでの行動が重要であることがわかっている場合、運動などの健康的な行動を促進するためには何をすればよいのでしょうか。」

と、オゲデグベ博士は述べました。

【以下のリンクより引用】

Healthday