CDC : コロナウイルスは、患者の症状が最も重い時に最もうつりやすい

2020年2月14日（HealthDay News）-　コロナウイルスは、患者の症状が病気のピークに達したときに最も感染力が高いと米国保健当局は述べました。

「現在わかっていることから、このウイルスは主に、感染者が咳やくしゃみをしたときに生じる呼吸の小滴を介して、約6フィート（182cm ）と定義される密接な接触により人から人へと広がると考えられます。」

と、国立予防接種・呼吸器疾患センター（the National Center for Immunization and Respiratory Diseases）の所長である、ナンシー・メッソニエ博士は述べました。

「人々は、最も症状が現れたとき、つまり最も病気が重くなったときに最も伝染力があると考えられています。」

「汚染された物体の表面に触れた後、目、鼻、口に触れてしまい、感染が広がることがあります。」

と彼女は付け加えました。

「しかし、このウイルスは外面では長く持続しないと思われます。そして、症状が現れる前にある程度広がってしまう可能性があります。

新しいコロナウイルスではこういった報告がいくつかあり、そして、季節性インフルエンザを含む他の呼吸器系ウイルスについてわかっていることとの互換性もあります。しかし、現時点では、最後に述べた2つの感染形態が感染拡大の主な原因ではないと考えてられています。」

メッソニエ博士はまた、米国疾病対策予防センター (CDC) がコロナウイルスの米国内での潜在的な拡散を食い止めることを目的とした新しい戦略を開始したことにも注目しました。

「CDCは、米国内の5つの公衆衛生研究所と協力して、コミュニティベースにおいて、インフルエンザの監視がでを実施できるようになりました。

そのため、新型コロナウイルスのインフルエンザ様症状のある人の検査を始めることができます。」

「これは、追加応答手段であり、このウイルスがコミュニティに広がっているかどうか、そしてコミュニティに広がった時期を検出するのに、一層役立ちます。」

とインフルエンザの検査結果に陰性であるとされたインフルエンザ様疾患の方法が、コロナウイスるの検査でも使用できると彼女は述べました。

米国の保健当局は、中国の保健当局は金曜日、その国のコロナウイルスの症例数は増え続け、64,000人近くに達し、死者数は1,400人に近づいていると述べたため、この国でコロナウイルスの蔓延を食い止める方法を考案しました。

ニューヨークタイムズ紙は、このウイルスに感染した医療従事者の数に初めて触れ、1,700人の感染が確認され6人が死亡したと報告しました。

「これは、CDCがSARSおよびMERSの経験からわかっていることと一致しており、感染制御の慣行を注意深く守らないと、医療施設で感染が増幅されることがわかりました。」

とメッソニエ博士は述べました。

一方、今週、米国では2つの新しい症例が確認され、それまで13件だった症例数の合計が15件に増加しました。

両方の新しい症例は、この流行の震源地である中国の湖北省から戻った、数百人のアメリカ人避難者の中から見つかりました。

木曜日に発表された最新の症例は、2020年2月7日に到着した国務省のチャーター便で最近米国に戻った、テキサス州のJBSAラックランドで連邦検疫命令を受けている人々のグループの中から見つかったと CDCは声明を出しました。

患者は現在隔離されており、近くの指定病院で医療を受けていると同局は述べています。

CDCは、すべての避難者の検疫がまだ進行中であり、今後、数日および数週間で追加症例が特定される可能性が高いと付け加えました。

「昨日195人が検疫から解放されましたが、武漢からのチャーター便で帰国した600人以上がまだ連邦検疫中です。」

と同機関は述べています。

ダイアモンドプリンセスという名前のクルーズ船に乗船しているアメリカ人にとっては、事態はさらに深刻です。

ダイアモンドプリンセス号は現在、日本の横浜港で隔離されています。

AP通信は、その中から44件の新しい症例が木曜日に報告されたと述べました。

現在、乗船している人の中では、218人の症例が報告されており、そのうち少なくとも23人はアメリカ人の患者です。

「CDCのスタッフは、国務省および日本大使館と協力し、最終的にダイアモンドプリンセス号からアメリカ人を解放する計画を立てています。」

とメッソニエ氏は述べました。

「日本からのデータは、乗船している人々の間で高い感染リスクがあることを示唆しているため、彼らの身の安全が最も重要であると我々は懸念しています。」

先週、中国の武漢に住んでいる60歳の男性が、新型コロナウイルスで死亡した最初のアメリカ人となりました。

名前は明らかにされていませんが、患者は、先週、武漢のジンインティアン病院（Jinyintian Hospital）で亡くなったと中国の米国大使館は土曜日に述べました。

今月初めから、米国は、最近中国に旅行した外国人の入国を禁止しています。

流行発生の震源地である武漢が位置する中国の湖北省に最近旅行した米国民は、最大14日間隔離されると米国保健当局は述べています。

最近中国の他の地域に旅行した米国民は、健康診断と最大14日間の自主検疫（自宅待機）を行わねばなりません。

一時的な入国禁止は、外国人のみに適用され、国民や永住者の親族は除外されます。

WHOは、新しいコロナウイルスの発生を国際的な公衆衛生上の緊急事態であると既に宣言しています。

専門家は、複数の大陸で発生している流行がパンデミックになる可能性があることを恐れています。

【以下のリンクより引用】

Health Day