CDCが発表、電子タバコ関連の肺疾患の症例は1,900件近くに
2019年10月31日(HealthDay News)- 電子タバコに関連する重度の、時には命にかかわる肺疾患に苦しむアメリカ人の数は、1,888人に達したと 米国疾病管理予防センターは木曜日に報告しました。
これは、1週間前の調査での合計1,604症例から増加しています。
現在、アラスカを除くすべての州で症例が報告されている同局は述べました。
関連する死者数もこの1週間で3人増加し、24の州とコロンビア特別区を含め37人の死亡者が確認されています。
死亡者は17歳から75歳までの患者であり平均年齢は49歳です。
新しい報告では、これらの病気を引き起こす可能性のある要因に関する新しいデータは発表されていません。
しかし、先週、CDCは、症例の86%が、マリファナの精神活性成分であるTHCを含む製品に関係していると指摘しました。
若い男性が特に影響を受けており、患者の70%が男性、79%が35歳未満となっています。
THCはCDCの調査では疑わしい主な原因となっていますが、最近の研究では、他の化学物質も寄与している可能性が示唆されています。
たとえば、アリゾナ州メイヨークリニックの研究者は、肺生検を含む、電子タバコ関連肺疾患の17症例の検査を実施しました。
検査されたすべての患者は重度の肺疾患であり、うち2人が死亡しました。
「私たちの研究でわかったことに基づくと、ほとんどの場合、化学液体汚染物質、有毒な副産物、またはその他の有害物質が蒸気液体の中に 含まれていると思われます。」
と主任研究者のブランドン・ラーセン博士は述べました。
彼は、アリゾナ州・スコッツデールにあるメイヨークリニックアリゾナの外科病理学者です。
これらの調査結果は今月初めにニューイングランドジャーナルオブメディシン誌で発表されました。
CDCの主席副局長であるアン・シュチャト博士は、THCを含まないニコチンが含有された電子タバコ製品は、潜在的に有害である原因として 除外できないことを強調しています。
そのため、電子タバコを停止するというCDCの推奨事項は依然として有効であると彼女は述べました。
明らかになっているのは、蒸気喫煙者に影響を与えている病気が突然深刻になる可能性があるということです。
症状には、咳、息切れ、胸痛などがあります。
一部の患者は呼吸困難があり、酸素が溜まり、極端な場合は人工呼吸器を装着しなければなりません。
CDCによるこの最新の数値は、米国で最も売れている電子タバコのブランドであるジュール(Juul)が、その製品のフルーツやデザートのフレーバーを販売しないことを発表してから2週間後に発表されました。
AP通信が報じたところによると、同社の決定は、フレーバー付きのニコチン製品がニコチンと蒸気を吸うティーンエイジャー世代を惹き付けていると 広く批判されているためです。
同社はまた、米国議会、米国食品医薬品局、およびいくつかの州検事総長による複数の調査を受けています。
ジュール社はまた、ジュールの製品を使用してニコチン中毒になったと主張する大人や未成年のベイパーに訴えられていると通信社の ワイヤーサービスは伝えています。
トランプ政権はまた、ほぼすべての風味付きの電子タバコを禁止することを提案しています。
ジュール社が販売を停止した風味つき電子タバコは、売上の10%を占めるマンゴー、クリーム、フルーツ、キュウリです。
同社は、最も人気のあるミントとメンソールの販売は継続するとAP通信は報じています。
ミントとメンソールの販売を継続するというジュール社の決定について、
「子供にたばこを使わせないキャンペーン」のマシュー・マイヤーズ氏は、
「若者の使用を防ぐということに対して真剣に取り組んでいない。」と述べています。
「ジュール社は高校生の電子タバコ使用者の64%が、現在、ミントまたはメンソールのフレーバーを使用していることを知っており、この数は常に 増え続けています。」とマイヤーズ氏は声明で述べています。
彼のグループやその他の団体からも、トランプ政権はタバコを除くすべての風味付き電子タバコの販売を禁止すべきだとAP通信は付け加えました。
【以下のリンクより引用】
Close to 1,900 Cases of Vaping-Linked Lung Illness, CDC Says
Health Day