COVID19ではリウマチ性疾患のあるマイノリティの患者の予後がより悪い
11月4日にArthritis & Rheumatology誌のオンライン版で公開された研究によると、リウマチ性疾患のある人の場合、COVID-19の転帰不良となる懸念は白人と比較して人種・民族での少数派の方が高いことがわかりました。
サンフランシスコにあるカリフォルニア大学のミレーナA.ジャンフランチェスコ氏と同僚は、リウマチ性疾患のある人においての人種・民族性とCOVID-19での入院、換気状態、および死亡率との相関関係を調べました。
この研究には 2020年3月24日から8月26日までにCOVID-19グローバルリウマチアライアンスの医師登録に登録されたリウマチ性疾患でCOVID-19に罹患した1,324人の患者のデータが含まれていました。
研究者は、患者の36%が入院し、そのうち26%が人工呼吸器を必要としていることを発見しました。
そして、1,324人の患者のうち6%が死亡しました。
白人患者と比較して、黒人、ラテン系、およびアジア人の患者は、多変数モデルで入院する確率が高くなりました(オッズ比:各2.74、1.71、および2.69)。
人工呼吸器のサポートが必要になる確率は、ラテン系の患者では3倍以上でした(オッズ比3.25)。
人種・民族に基づく死亡率に違いは見られませんでした。
「特に人種・民族によって、リウマチ性疾患のグループにおけるCOVID-19の影響を調べる縦断的研究を進める必要があります。」
と著者は記しています。
「これらの格差に対処するための早急な行動が必要であり、リウマチ性疾患のある人々のケアに当たる医師は、最も影響を受けやすいグループにおいてのリスクを減らすための対策を講じるべきです。」
【以下のリンクより引用】
Outcomes Worse for Minority Patients With Rheumatic Disease, COVID-19
Healthday