COVID-19 、ICUにいる患者ではICUの逼迫が死亡率に関連

COVID-19によるICU逼迫と死亡率増加の関係

COVID-19患者のICU死亡率と逼迫の関連

2021年1月19日、JAMAネットワークオープンに掲載された研究によると、COVID-19患者が集中治療室（ICU）で治療を受ける場合、COVID-19によるICU逼迫が死亡率増加と関連していることが明らかになりました。

研究結果

インディアナポリスの健康情報通信医療サービス研究開発センターのドーン・M.ブラバタ博士らの研究チームは、88か所の退役軍人病院に入院したCOVID-19患者8,516人を対象にコホート研究を実施しました。研究結果によると、死亡率は時間経過とともに変化し、3月、4月、5月、6月、7月、8月での死亡率はそれぞれ22.9％、25.0％、15.5％、13.6％、12.5％、12.8％でした。 COVID-19によるICU需要が低い期間に治療された患者と比較して、需要増加期間に治療を受けた患者の死亡率は増加しました。一方、ICU治療を受けなかったCOVID-19患者では、ICU需要と死亡率の関連は見られませんでした。また、COVID-19によるICU負荷との関連死亡率は時間とともに変化しました。

考察

著者らは、COVID-19患者の転帰を最適化するためには、COVID-19によるICU需要増加を防ぐ対策が必要であると結論付けました。

死亡率

COVID-19患者のICUでの治療において、死亡率は時間とともに変化し、2020年3月には22.9％と最も高く、その後徐々に低下しています。しかし、COVID-19によるICUの逼迫が死亡率に影響を与えていることが明らかになりました。 ICUの需要が低い期間に治療を受けた患者と比較して、需要増加期間に治療を受けた患者の死亡率は増加しました。これは、限られた医療資源を多くの患者で共有する必要がある状況が、患者の治療に悪影響を与えている可能性を示唆しています。

今後の課題

COVID-19によるICU逼迫を防ぐ具体的な対策には、以下のものが考えられます。

病床数の増加
医療従事者の確保
トリアージの強化
早期治療の推進

これらの対策を効果的に実施することで、COVID-19患者の死亡率を減少させることが期待されます。

結論

COVID-19によるICU逼迫は、患者の死亡率増加と関連しています。公衆衛生当局と病院管理者は、患者の転帰を改善するために、ICU需要増加を防ぐ対策を積極的に検討する必要があります。

【以下のリンクより引用】

For COVID-19 ICU Patients, Death Linked to COVID-19 ICU Strain

Healthday