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COVID-19:病院に戻る最も一般的な原因は呼吸器障害

最近の研究によると、COVID-19患者が退院後2週間以内に病院に戻ることは比較的まれであることが示されています。
高血圧または慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患う人は、再入院を必要とする可能性が最も高くなりました。

COVID-19のパンデミックが続くにつれ、病院の多くが、依然として厳しいプレッシャーにさらされています。

このプレッシャーの一部を緩和し、患者のケアを改善する方法を見つけるために、ニューヨーク州にあるマウントサイナイ医科大学の研究者らは、再入院したCOVID-19患者とそうでない患者を比較しました。

研究対象となったのは、2020年2月27日から4月12日までの期間、ニューヨーク市にある5つの病院のいずれかにいた患者です。

研究者らは、退院後14日以内に救急科および外来診療所を再訪問した患者の電子医療記録を調べました。

退院患者2,864人中、103人(3.6%)が救急センターに戻っていました。
合計で、全病院の再入院患者は56人でした。

病院に戻った患者の半数は、最も一般的な合併症である呼吸困難を発症したことことが原因となっていました。
その他の合併症には、胸痛(6%)、その他の痛み(6%)、精神状態の変化(5%)、転倒(5%)、皮膚または軟部組織感染(5%)があります。

病院に戻った患者は、戻らなかった患者よりも高血圧(36%対22.1%)およびCOPD(6.8%対2.9%)である可能性が有意に高くなりました。

驚いたことに、研究者たちは、患者の年齢と再入院率の間に、明らかな関連はなかったと述べています。


<もともとの治療の差>

病院に戻った患者のもともとの入院期間は、病院に戻らなかった患者よりも大幅に短くなっていました。
病院に戻った患者の初回入院期間の中央値は4.5日間でした。
病院に戻らなかった患者の初回入院期間の中央値は、6.7日間でした。

また、病院に戻った患者は、危険な血液凝固の予防に役立つ抗凝固薬を投与されていた割合が低くなっていました。
ただし、この結果は統計的に有意ではありませんでした。

病院に戻った56人の患者のうち、51人(91.1%)が自宅に帰り、3人が死亡し、2人が調査時点でまだ病院に残っていました。

この研究は、Journal of General Internal Medicineの最新号に掲載されています。

著者は、以下のように結論付けています。

「多くの医療施設は、未だキャパシティを超えた患者を抱えています。 COVID-19による入院後の再入院は、病院の負担を悪化させる可能性があり、最適なケアが提供できていなかったことを意味する可能性があります。 COVID-19の展望は不確実なままであるため、退院後に再診する患者の臨床経過を特徴づけることは重要であり、退院計画と退院後ケアにおいて役立つ可能性があります。」

出典 2020年9月2日更新 Medical News Daily『COVID-19: Breathing problems are the most common reason for returning to the hospital』(2020年9月3日に利用)一部抜粋
https://www.medicalnewstoday.com/articles/covid-19-breathing-problems-are-the-most-common-reason-for...