COVID-19で入院した患者のほぼ半数に合併症がみられる
男性の方が女性よりも、そして60歳以上の人で、合併症を持つ人が多い可能性があることがわかりました。
2021年7月16日(ヘルスディニュース) - The Lancetで7月15日にオンラインで公開された研究によると、COVID-19のために入院した患者のほぼ50%には少なくとも1つの合併症があります。
英国のエジンバラ大学のトーマス・M・ドレイク博士と同僚は、COVID-19合併症の程度と影響を特徴づけるために、302か所の英国の医療施設で『前向き多施設共同研究』を実施しました。
2020年1月17日から8月4日までの間にCOVID-19につながる『重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2』 の感染が確認された、またはそれが非常に疑われる合計80,388人の成人患者が研究に含まれました。患者の平均年齢は71.1歳、うち男性が56.0%でした。
研究者らは、COVID-19の管理のために病院に入院した73,197人の患者の49.7%が少なくとも1つは合併症を持っていることを発見しました。
合併症を起こす可能性は、男性と60歳以上の人の方が高いことがわかりました。
●60歳以上:男性と女性でそれぞれ54.5%と48.2%
●60歳未満:男性と女性でそれぞれ48.8%と36.6%
最も頻度の高かった合併症は、腎臓、複雑な呼吸器系疾患、および全身性疾患で、それぞれ、24.3%、18.4%、および、16.3%でした。
また、心血管系疾患、神経系疾患、胃腸または肝臓の合併症の報告もあり、それぞれ12.3%、4.3%、および10.8%でした。
「COVID-19による入院は、成人のこれらの高い罹患率に関連しています。」
と著者らは記しています。
「少なくとも合併症が1つあるCOVID-19の生存者では、退院してからの自己管理がしにくいことがわかりました。」
【以下のリンクより引用】
Almost Half of Patients Admitted With COVID-19 Have Complications
Healthday