COVID-19に罹った後の免疫効果は少なくとも1年続く可能性
イタリア北部での長期データによるCOVID-19免疫効果の調査
2021年5月28日、イタリア北部のマジェンタにあるフォルナローリ病院の研究チームが、COVID-19感染から回復した後の免疫効果についての長期データを公表しました。この調査では、少なくとも1年間は免疫が持続し、再感染は非常にまれであることが示されました。JAMA Internal Medicine誌に発表された結果は、15,000人以上の健康記録に基づいています。
自然免疫の持続性とワクチン接種の重要性
イタリアの研究結果によれば、COVID-19を経験した人々の免疫効果は少なくとも1年間持続する可能性があります。しかし、専門家は、自然感染による免疫の持続性や変異株への保護力については不確実性が残ると指摘しています。そのため、ワクチン接種は重要であり、集団免疫を達成する上で有益であると述べられています。
再感染のまれさと症状の軽減
イタリアの研究では、COVID-19に罹患した人々の再感染率が非常に低いことが示されました。再感染は通常、かなりの期間が経過した後に発生し、症状も軽度でした。このデータは、COVID-19の自然免疫が一定期間持続し、重症化や入院を必要とする再感染がまれであることを示唆しています。
注意点と今後の課題
ただし、この研究はSARS-CoV-2変異株の広がりが始まる前に行われたため、変異株への免疫効果については不明な点があります。また、自然免疫の持続性や変異株への保護力に関するさらなる研究が必要です。これにより、適切なワクチン戦略や感染対策が確立されるでしょう。
【以下のリンクより引用】
Immunity After COVID-19 Illness May Last at Least 1 Year
Healthday