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COVID-19の拡大速度を遅らるためには、声を抑えて

「話す時に唾を飛ばさないでください(Say it, don’t spray it)」

この古い格言は現在、コロナウイルス拡大速度を遅らせる方法として、専門家に歓迎されています。
The Atlanticが分析を行った研究では、より声を抑えて話す、もしくは全く話さないことで、COVID-19感染率が劇的に低下する可能性があることが示唆されています。

ウイルスは主に、くしゃみや咳をしたり、歌ったり、会話をするときに、鼻や口から出る粒子を通して広がります。
この粒子は近くのものの表面上に落下するか、空気中に残り、通りがかりの人が吸い込むまで留まり続けます。
マスクを着用すると、ウイルスを含んでいる可能性のある粒子と、周囲の人の間のバリアとして機能します。
しかし、静かに話すことで、空気中に拡散する粒子の量自体が減少します。

6月に米国科学アカデミー紀要で発表された研究では、研究者がボランティアがとある台詞を読み上げる様子を記録しました。
このデータでは、大声で話す被験者は、穏やかな話し方をする別の被験者よりも、COVID-19を含む可能性のある飛沫をより多く放出しやすいと結論づけられました。

コロラド大学ボルダー校の伝染病専門医であるホセL.ヒメネス博士は、The Atlanticに対して次のように語りました。
「人々は、このウイルスは空気中に存在し、叫んだり大声で話すとウイルスの排出量が10倍増加することを理解すべきです。」

ヒメネス博士によれば、完全に沈黙していた場合、大声で話した場合と比較して、空気中の粒子を他人に受け渡す可能性が98%低くなるといいます。
ささやいたり、静かに話すと、飛沫を拡散する可能性が80%低くなります。
つまり、COVID-19の拡散速度を遅らせることに関しては、より静かに話したり、まったく話さないことは、マスクを着用することとほぼ同程度に効果的です。

「皆が1〜2か月間会話をするのを止めれば、パンデミックは恐らく終息するだろうということが真実です。」と、ヒメネス博士は話しました。

今度友人と話したり、屋外で食事をとるときは、声を抑えてみてください。
こうすることで、周囲の人の安全を保つのに役立つかもしれません。

出典 2020年9月8日更新 Medical Daily『Shh! Keep Your Voice Down to Slow COVID-19 Spread』 (2020年9月9日に利用)
https://www.medicaldaily.com/speak-softly-reduce-covid-spread-455807