COVID-19の期間に呼吸器系ウイルスの検出が減少
気道感染症での毎月の抗生物質の処方がパンデミック期間中に79%減少しました。
2021年6月22日(ヘルスディニュース)- JAMA Internal Medicine(JAMA内科)誌のオンライン版に6月21日に公開された研究論文によるとCOVID-19パンデミック期間中に呼吸器系ウイルスの検出が減少しました。
ウィスコンシン州マディソンにあるウィスコンシン大学医学公衆衛生学部のアレクサンダーJ.レパック医学博士と同僚は、COVID-19パンデミック以前の期間(2018年7月から2020年2月)、2020年3月の1ヶ月間の慣らし期間、そして、COVID-19パンデミック期間(2020年4月から2021年2月)で事後調査を実施しました。
インフルエンザ、RSウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、季節性コロナウイルス、アデノウイルス、そして、エンテロウイルス/ライノウイルスについて、毎週の州全体の監視ポリメラーゼ連鎖反応データがウィスコンシン州衛生研究所から提供されました。
研究者らは、パンデミック前の期間ではなく、パンデミック期間中に、呼吸器ウイルスの検出に季節変動があったことを発見しました。
前のシーズンの月4,800件と比較して、冬の季節性ウイルスは現在、月平均12件です。
他の呼吸器系ウイルスの検出にも減少が見られ、パンデミック前の月560件からパンデミック中は、月228件に減少しました。
抗生物質の処方率は、パンデミック前の冬の呼吸器系ウイルスの季節には増加しましたが、一方で、処方率は短期的に減少し、パンデミック期間を通しては低いままでした。
気道感染症に対する毎月の抗生物質処方率は、季節性を調整した後では、1,000人の患者あたり、10.5%から2.2%に79%減少しました。
「データは、COVID-19の感染緩和対策が、SARS-CoV-2を超えて、呼吸器系ウイルス性疾患を抑制し、間接的に抗生物質の処方を減らすことに役立っている可能性があることを示唆していまうす。」
と著者らは記しています。
「これらの調査結果は、将来のスチュワードシップと公衆衛生戦略に重要な影響を与える可能性があります。」
【以下のリンクより引用】
Respiratory Virus Detections Decreased During COVID-19
Healthday