ED薬の経膣投与により月経痛を軽減する可能性

中度から重度の月経痛に悩む女性は勃起不全ED薬類によって痛みが軽減されるかもしれないとペンシルベニア州立大学のRichard Legro氏によって発表された。PDと呼ばれる原発性月経困難症は女性に起こる最も一般的な骨盤痛の原因となっています。現在の治療はイブプロフェンといったの非ステロイド性抗炎症薬ですが全ての人に効果が作用するわけではありません。ほとんどの場合PD治療のため長期間使用されると潰瘍や腎損傷などにつながる可能性があります。 バイアグラの名前で販売されているクエン酸シルデナフィルは血管拡張作用があるため骨盤痛に効果があるのではないかと考えられています。

以前研究で経口投与することで骨盤痛を和らげるという報告がありましたが 頭痛などの副作用をもたらすため日常的に使用することは難しいものとなっていました。研究者はまだ行ったことにないクエン酸シルデナフィルの経膣投与に注目しました。 プラセボ薬とシルデナフィルの経膣投与による痛みの緩和を比較しました。 商品名バイアグラとして販売されているシルデナフィルクエン酸塩は、血管拡張作用を有し、それが骨盤痛に効くのではないかと考えられている。先行研究ではバイアグラを経口的に服用すると骨盤痛が緩和されることが示されているが、有害事象の発生率(特に頭痛)が高すぎて日常的使用はできないとみられる。そこで、本研究者らは原発性月経困難症の治療に、かつて試されたことのないシルデナフィルクエン酸塩の経膣投与を検討した。シルデナフィル経膣投与とプラセボ(偽薬)を使用した際の除痛効果を比較した。この結果は生殖医学専門誌「Human Reproduction」に掲載された。ペンシルベニア大学医学部とクロアチアのノバ・グラディスカ総合病院が共同で研究を行い、18歳から35歳の中程度から重度のPDに悩んでいる女性を29人を集めました。そのうち29人のうち25人をシルデナフィルもしくはプラセボ薬を投与しました。

4時間にわたり患者自身が痛みのレベルを記録しました。 研究者らの予見したいたようにシルデナフィルクエン酸塩の経膣投与は急性月経痛を緩和し、副作用は報告されませんでした。血流増加も見られましたが、子宮内の血流増加はプラセボ投与者にもみられたため痛みを緩和した理由は今現在明らかになっていません。今後の研究でこれらのことが明らかになればシルデナフィルはPDの有効な治療法のひとつになると産婦人科と公衆衛生科学のLegro教授は述べています。多くの女性がPDによる月経痛に悩んでおり、治療法を探しています。 過去の小規模の研究結果がより正しいと証明するためより大規模の研究が必要となり、シルデナフィルが月経パターンにどのような影響を与えるか更なる別の研究が必要となるでしょう。

以下のサイトより引用
http://www.health.am/gyneco/more/medication-may-alleviate-menstrual-cramping/