EMAはメトトレキサートの新しい使用方法を推奨
欧州医薬品庁(EMA)は、炎症性疾患を治療するためのメトトレキサートの投与による重大で命に係わる誤使用を防ぐための新しい手段を推奨して います。
新しい推奨事項は、関節リウマチ、乾癬、クローン病などの疾患と、以前対策を行っていたにも関わらず、患者がメトトレキサートを誤って使用しているという報告を受けてのものです。
推奨事項では、炎症疾患である場合、メトトレキサートの使用は週に1回だけにする必要があります。また、化学療法薬を、推奨よりも頻繁に使用すると深刻な副作用が生じる可能性があると述べられています。
このレビューはまた、投薬頻度の間違いは、薬の処方から患者がそれを服用するまでのどの行程でも発生する可能性があることを発見しています。
誤使用を防止するために設けられた新しい対策には、薬を処方できる人を制限すること、包装に関する警告をより目立たせること、患者や医療従事者に使用方法に関する教材を提供することなどが含まれています。
加えて、患者と医療従事者は相談のもと、患者の週1回の服用を支援するために、メトトレキサートの錠剤を、ボトルやチューブ入りではなくPTPやSPなどのシート包装で提供されます。
メトトレキサートは、それぞれ異なる投薬スケジュールがある2つの異なる適応症での使用がEUで承認されています。
関節リウマチ、乾癬、クローン病などの炎症性疾患の治療を含む投薬頻度の高い癌の治療は、週1回、低用量で使用する必要があります。
医薬品リスク評価委員会(PRAC)は、当初7月に新たな措置を推奨し、EMAは、政府機関の決定を採択しました。
現在、EMAのヒト医薬品委員会(CHMP)の意見が欧州委員会に送られ、欧州委員会は最終的にすべてのEU加盟国に適用される、最終的な、 法的拘束力のある決定を下します。
メトトレキサートは、経口または注射で摂取されます。
【以下のウェブサイトより引用】
EMA recommends new methotrexate measures
Pharma Times