FDA:ペットの食物関連心疾患の症例を更新
2019年6月27日(HealthDay News) - いくつかのペットフードに関連し500症例以上の犬および猫の心疾患の報告が確認されれいると
米国食品医薬品局(FDA)は述べました。
2014年1月から2019年4月までの間に、犬で515症例、猫では9症例の拡張型心筋症(DCM)の症例が記録されました。
一部の報告では1世帯に複数のペットが関わっているため、影響を受けたペットの総数はおそらくもっと多いと同局は付け加えています。
FDAの獣医学センター長である、スティーブン・ソロモン博士は、次のように述べています。
「以前、健康だったペットがDCMのような生命を脅かす可能性のある病気にかかっていることを、突然知ることが打撃的であることを私たちは知っています。」
「そのため、FDAは、DCMと特定のペットフードとの関連性についての共同の科学的調査を継続することを約束しています。
「この分野での我々の継続的な調査はFDAにとっては最優先事項であり、我々の調査が展開され、そして我々がこの問題についてもっと
知識を得て情報を一般に更新するでしょう。」
とソロモン博士はニュースリリースで述べています。
「当面の間、我々はこの潜在的な結びつきの性質については、まだ確認していないため、ペットの飼い主は彼らのペットのニーズに合った最善の食事療法を
選択するために獣医師と緊密に協力することを引き続き奨励します。」
犬のDCMは犬の心筋の病気で、うっ血性心不全につながることがよくあります。
DCMの根本的な原因は不明ですが、遺伝が要因であると考えられています。
DCMはグレートデーンズ、ニューファンドランド、アイリッシュウルフハウンド、セントバーナード、ドーベルマンなどの大型犬が一般的に罹患しますが、
FDAに報告されているDCMの多くの症例は小型犬を対象としていると同機関は説明しました。
2018年7月に、FDAは最初に犬のDCMと特定の種類のドッグフードの間の可能な関連付けを提起しました。
FDAの最新のアップデートには、DCMに関連のあると最も頻繁に識別されるドッグフードブランドがリストアップされています。
ブランドおよびそれらが関連しているDCMの症例数は以下のとおりです。
- Acana(アカナ)67件
- Zignature(ジグネイチャー)64件
- Taste of the Wild(テイストオブザワイルド) 53件
- Health and Earthborn Holistic4種(ヘルスアンドアースボーンホリスティック)各32件
- Blue Buffalo(ブルーバッファロー)31件
- Nature's Domain(ネイチャーズドメイン)29件
- Fromm(フロム )24件
- Merrick(メリック)16件
- California Natural(カリフォルニアネイチャー)と Natural Balance(ネイチャーバランス)各 15件
- Orijen(オリジェン) 12件
- Nature's Variety(ネイチャーズバラエティ) 11件
- NutriSource(ニュートリソース)
- Nutro(ニュートロ)
- Rachael Ray Nutrish(レイチェルレイ ニュートリッシュ)各10件
DCMで関連があるとされている製品の90%以上がトウモロコシ、大豆、小麦、米、大麦または他の穀物などが含まれておらず、
93%がエンドウ豆および、またはレンズ豆を含み、89%がエンドウ豆を含み、62%がレンズ豆、そして42%にはジャガイモやサツマイモが含まれていました。
報告された症例におけるペットの食事中のタンパク質源は次のとおりです。
- 鶏肉 - 113件
- 子羊 -98件
- サーモン-72件
- 白身魚- 65件
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カンガルー – 58件
- 七面鳥 – 57件
- 牛肉-47件
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豚肉 – 24件
- 鹿肉 – 21件
- アヒルとバイソン(野牛)でそれぞれ20件
- 卵 – 18件
- ベジタリアン‐7件
- うさぎ肉‐4件
- ヤギ肉 – 1件
FDAはまた、DCMに関連している最大452個の製品のうち、最も少ないのはドライフードであり、
それよりも更に少ないのが生鮮食品や半調理、および調理された食品だった述べました。
FDAは、犬によっては、特定の食事内容がDCMとどのように関連しているのかまだわかっていないことに注意することが重要であると述べました。
FDAは、ペットの飼い主や獣医師に対し、食事療法に関連していると疑われるDCMの犬や猫の症例を報告するよう求めました。
【以下のウェブサイトより引用】