FDAが警告:カナグリフロジンとダパグリフロジン
FDAは、カナグリフロジン(インボカーナ、インボカメット)とダパグリフロジン(フォシーガ、Xigduo XR)の服用に際し、先に警鐘した急性腎障害の危険性に関する警告を強化しました。
FDAは、潜在的な腎臓への影響の問題に関する情報が含まれるよう、2型糖尿病治療薬のラベルに警告を追記、修正することを決定し、また、リスクを最小限に抑えるための推奨事項を追加しました。
カナグリフロジンが承認された2013年から2015年の間に、FDAは、カナグリフロジンまたはダパグリフロジンの使用に伴う急性腎傷害の症例を101件確認しました。
「この数は、FDAに提出したレポートのみが含まれているので、潜在的にはもっと多く、追加例があるかと思われます。」と、FDAは声明の中でこう記述しています。
FDAは、医療従事者は、これらの薬の使用を開始する前に、患者が急性腎障害になる可能性がある要因についてよく検討することを勧めています。
危険因子のいくつかには、血液量の減少、慢性腎不全、うっ血性心不全、また、利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害剤と呼ばれる血圧薬、アンジオテンシン受容体遮断薬、および非ステロイド性抗炎症薬などの他の薬の服用が挙げられます。
患者は、足のむくみや、尿の減少など、急性腎障害の徴候または症状が発生した場合はすぐに医師の診察を受ける必要があります。
しかし、患者は、血糖値のコントロール不良につながる可能性があるため、医療専門家へ相談せずに薬の服用を停止してはいけません。
患者の腎機能については、これらの薬の服用を開始する前に検査されるべきであり、治療開始後には、しばらくの間、定期的に検査を行う必要があります。
(記事元)http://www.pharmacytimes.com/product-news/fda-strengthens-warnings-about-canagliflozin-and-dapagliflozin