FDAはオミクロン株と戦うための新しい抗体薬を承認
2022年2月11日(ヘルスディニュース)-金曜日、米国食品医薬品局(FDA)は、オミクロン変異株に対して作用する新しいモノクローナル抗体治療薬にゴーサインを出しました。
ベブテロビマブの緊急使用許可は、重度の疾患のリスクが高い成人、そして、少なくとも12歳の小児患者における軽度から中等度のCOVID-19の治療に使用されます。
イーライリリーアンドカンパニー社がこの治療薬を推進します。
木曜日に、リリー社は、米国が7億2000万ドル(約830億円)で60万回分の薬を購入すると発表しました。
緊急使用許可は、重度のCOVIDのリスクが高い人々にとっては朗報です。
オミクロン株への突然変異により、以前に利用可能であったモノクローナル抗体治療のいくつかは効果がなくなり、医師は治療選択肢が減りました。
FDAの医薬品評価研究センターの所長であるパトリツィア・カヴァッツォーニ博士は声明のなかで、次のように述べています。
「今日の承認により、オミクロン株に対して活性を示す別のモノクローナル抗体が利用可能になり、供給をさらに増やすことを目指しています。」
「この承認は、ウイルスの新しい亜種が出現し続けているため、患者を治療するためのより多くの手段の必要性を満たすための重要なステップです。」
ベブテロビマブは、高リスク患者の治療に認可されている他のモノクローナル抗体と同様に、COVID-19を引き起こすウイルスのスパイクタンパク質に結合することによって作用するとFDAは述べています。
FDAは、700人以上のCOVID患者を対象とした一連の臨床試験に基づいて決定を下しました。
ベブテロビマブを単独、または他のモノクローナル抗体と一緒に投与された患者に見られた入院および死亡の割合は、プラセボを投与されたグループのそれよりも一般的に低かったとFDAは述べました。
「リリー社はこのパンデミックと戦うために一生懸命動いてきました。2021年の初頭、オミクロン変異体が特定される前に、リリー社の科学者たちは、高度に変異した変異体と戦うために使用できる広く中和する抗体としてのベブテロビマブの開発にすでに取り組んでいました。」
と、リリー社の最高科学医療責任者であり、リリー研究社の社長であるダニエル・スコブロンスキー博士は会社の声明で述べました。
「オミクロン株などの亜種の出現により、治療の選択肢は限られたままです。リリー社は、このパンデミックと闘い続ける患者と医療提供者の継続的なニーズに対処するのに役立つことのできる、また別の治療の選択肢を提供できることを嬉しく思います。」
とスコブロンスキー博士は述べました。
ベブテロビマブの使用で考えられる副作用には、かゆみ、発疹、点滴関連での反応、吐き気、嘔吐などがあります。
【以下のリンクより引用】
FDA Approves New Antibody Drug to Fight Omicron Variant
Healthday
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