FDAは緊急使用に3番目のCOVID抗体治療薬を承認
米国FDA、高いリスクのあるCOVID-19患者向けに新たな抗体治療を承認
新たな抗体治療薬が緊急使用許可を得た
COVID-19のリスクの高い患者に対する治療薬として、FDAが新たな抗体治療薬の緊急使用を承認した。この治療薬は、ソトロビマブと呼ばれ、米国内外で感染を引き起こしている高い感染性のウイルス変異株に対して効果があることが示されている。
FDAの医薬品評価研究センターの所長、パトリツィア・カヴァッツォーニ博士は、この抗体治療薬の承認がCOVID-19リスクの高い患者にとって重要な選択肢となると述べた。彼女は、この治療薬が米国で流行しているCOVID-19の変異株に対する効果が期待されることを強調し、免疫系がウイルスに対抗する際の武器を増やす必要性を強調した。
アメリカ企業Vir Biotechnology Incが共同開発したこの治療薬は、数週間以内にアメリカ国内で利用可能になる予定だ。Vir Biotechnology IncのCEOであるジョージ・スカンゴス氏は、この治療薬が現在のパンデミックと将来のウイルス発生に対して重要な治療選択肢となると述べた。
変異株への対抗力
新たな抗体治療薬は、COVID-19の変異株にも効果を発揮することが示されている。特に、イギリス、南アフリカ、ブラジル、カリフォルニア、ニューヨークで最初に発見された亜種と同様の感染性の高いウイルス変異株に対しても中和効果があることが実験で示されている。
抗体治療薬の有効性
これまでの臨床試験では、新たな抗体治療薬の有効性が確認されている。治療を受けた患者は、プラセボを受けた患者と比較して、入院や死亡のリスクが85%減少したという結果が出ている。これは、COVID-19のリスクの高い患者にとって重要な治療薬である可能性を示唆している。
米国の予防接種の進展
米国では、予防接種の進展が報告されている。成人の半数以上がワクチン接種を完了しており、12歳以上のすべての人々が現在、ワクチン接種を受ける資格がある。ワクチン接種が進む中、CDCは若者や10代の子供にも予防接種を促しており、これによりウイルスの拡散を抑制し、学校再開の安全性を高めることが期待されている。
【以下のリンクより引用】
FDA Approves Third COVID Antibody Treatment for Emergency Use
Healthday