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HCCにおけるレンバチニブとソラフェニブの選択についての研究者の見解

USC (南カリフォルニア大学) Norris総合がんセンターのアンソニー・B・エル・コウエリ(Anthony B. El-Khoueiry)博士は、
進行性肝細胞癌(HCC)の最前線の治療において、レンバチニブ(商品名:レンビマ)とソラフェニブ(商品名:ネクサバール)を識別しています。  

非劣性試験であった第III相『REFLECT試験』が、第一選択薬としてのレンバチニブのFDAでの承認につながったため、
2つのチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)のどちらかを選択することは困難です。

レンバチニブは、ソラフェニブと比較して全生存期間に関して非劣性を証明することに成功しました。

この薬剤は、優れた無増悪生存期間(PFS, がんが進行せず安定した状態である期間)と全奏効率(ORR, がん治療薬の効果があった患者の割合)
も示しました。

しかし、PFSとORRは試験の副次的評価項目であり、副次的評価項目に基づいて治療法を決定することは困難であると
エル・コウエリ博士は言います。

それにもかかわらず、レンバチニブはVEGF(血管内皮細胞増殖因子)とFGFR(線維芽細胞増殖因子)を標的とする強力な薬であり、
独自の作用機序を生み出しているとエル・コウエリ博士は言います。

より高いORR、そして、より長いPFSは、即効性を必要とするか、他の治療に適応できない症状のある患者にとって、
レンバチニブの使用が選択される可能性があります。

安全性に関しては、2つのチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は毒性が重複しているようです。

しかし、REFLECT試験では、レンバチニブでは高血圧のリスクが高く、ソラフェニブでは手足症候群のリスクが高いとされていました。

エル・コウエリ博士は、これが、使用する適切なチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)を決定するためのもう1つの要因となりえると結論付けています。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.onclive.com/onclive-tv/dr-elkhoueiry-on-choosing-between-lenvatinib-and-sorafenib-in-hcc