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HPVワクチンは子宮頸がんに対して有効

HPVの予防接種を受けた女性は、子宮頸がんを発症するリスクが大幅に低く、そのプラスの効果は、若い年齢で予防接種を受けた女性に最も顕著です。

これは、ニューイングランドジャーナルオブメディシンに掲載されたスウェーデンのカロリンスカ研究所の研究者による大規模な研究です。

「HPVワクチン接種が子宮頸がんの前兆となる可能性のある細胞の変化だけでなく、実際の浸潤性子宮頸がんに対しても防御効果があることを人口レベルで示すことができるのはこれが初めてです。」

と、カロリンスカ研究所の医学疫学および生物統計学部の研究者であり、この研究の著者である、ジャヤオ・レイ氏は述べています。

「これは私たちが長い間、疑っていたものですが、HPVワクチン接種と子宮頸がんの発症を個人レベルで関連があることを、大規模な全国調査で示すことができるようになりました。」

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、一般に性器疣贅(尖圭コンジローマ)や、年間25万人以上の女性が亡くなる病気である、子宮頸がんなどのさまざまな種類のがんを引き起こすウイルスの一種です。

100か国以上がHPVに対する全国予防接種プログラムを実施しており、2020年8月の時点で、スウェーデンではまた、このプログラムに男子を含めています。

以前の研究では、HPVワクチンがHVP感染、性器疣贅、子宮頸がんに発展する可能性のある前がん性子宮頸部病変から保護することが示されています。

しかし、HPVワクチンと、この病気の最も重症な形態であるいわゆる浸潤性子宮頸がんとの関連を個人レベルで研究した大規模な人口ベースの研究は不足しています。

この研究では、11年間の期間で、研究者は10歳から30歳までの約170万人の女性を追跡しました。

これらの女性のうち、50万人以上がHPVの予防接種を受けましたが、その大部分は17歳未満でした。

ワクチン接種を受けた19人の女性が子宮頸がんと診断されたのに対し、ワクチン接種を受けていない女性は538人が診断され、それらは、それぞれ100,000人あたり47人と94人の女性に相当します。

研究者の分析によると、HPVワクチン接種は子宮頸がんのリスクの大幅な低下に関連しており、17歳より前にワクチンを接種した女性では子宮頸がんのリスクを88%低下させました。

研究によると、17歳から30歳の間に予防接種を受けた女性は、予防接種を受けていない女性と比較して子宮頸がんのリスクが半減しました。

「若い年齢でワクチン接種を受けた女性は、おそらくHPV感染にさらされる可能性が低く、HPVワクチン接種が既存の感染症に対する治療効果を持たないことを考えると、より保護されているようです。」

と研究の共著者であるパー・スパレン氏は述べています。

この研究は、年齢、居住地域、暦年、追跡期間、教育、収入、出生国、病歴などの親の特性など、結果に影響を与える可能性のあるいくつかの共変量に合わせて調整されています。

「結論として、私たちの研究は、HPVワクチン接種が、特に早期に完了した場合では子宮頸がんのリスクを大幅に低下させる可能性があることを示しています。」

とパー・スパレン氏は述べています。

 「私たちのデータは、全国的な予防接種プログラムを通じて、子供と青年の継続的なHPV予防接種を強く支持するものです。」

 

 

【以下のリンクより引用】

HPV vaccine effective against cervical cancer

Medical Xpress