NAD+サプリメントが、ウェルナー症候群のハエの早期老化を遅らせる

ウェルナー症候群患者には、白髪や皮膚のしわといった老化兆候が早期に表れます。
彼らの平均寿命は約45歳です。
罹患者数は米国では200,000人に1人ですが、日本では40,000人に1人が発症します。

何故こんなにも数が違うのでしょうか？
それは、この疾患自体と同じく謎のままです。
根本的なメカニズムがわかっていないため、治療や治癒させる方法は存在しません。
しかし新しい研究では、同等の疾患を持つショウジョウバエとカエノラブディティス・エレガンスに、栄養補助食品であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド（NAD+）を投与したところ、寿命が延び、がんのような加齢関連疾患が減少したことがわかりました。

GNC（アメリカのドラッグストア）に駆け込むのは、少し待って下さい。
これは、回虫とミバエにのみ確認された結果であり、人間に対する作用はまだ確定していません。
上記と異なる情報を発信している会社は、製品の販売を目的としている可能性があります。
しかし、これが興味深い調査結果であることに変わりはありません。

出典： 2019年12月2更新 Science 2.0『In Flies, NAD+ Supplements Slow Werner Syndrome Early Aging Syndrome』（2019年12月10日に利用）
https://www.science20.com/hank_campbell/in_flies_nad_supplements_slow_werner_syndrome_early_aging_sy...