NICEは、スキリージとフォシーガを推奨
英国国立医療技術評価機構(NICE)は、NHS(国民保健サービス)の2つの新薬、アッヴィ社のスキリージ(リサンキズマブ)とアストラゼネカ社の フォシーガ(ダパグリフロジン)を推奨しています。
両薬の推奨事項は、それぞれプラーク乾癬と一型糖尿病での適応です。
ヒト化免疫グロブリンG1(IgG1)モノクローナル抗体であるスキリージ(Skyrizi)は、従来の全身療法で治療がうまくいかなかった尋常性乾癬に 罹患する英国およびウェールズの成人患者に使用されます。
フォシーガ(Forxiga)は、最適なインスリン療法を行っているにもかかわらずインスリン単独では適切な血糖コントロールが得られない場合、 少なくともボディマスインデックス(BMI)が27以上である一型糖尿病の成人向けの選択肢として、インスリンとともに利用できるように設定されて います。
NICEは、糖尿病性ケトアシドーシスのリスクが増加したために血糖コントロールが改善されない場合、後者の薬剤による治療は中止する必要があると警告しています。
サルフォード・ロイヤル NHS ファウンデーション・トラスト(Salford Royal NHS Foundation Trust)の皮膚科医であるリチャード・ウォーレン博士は スキリージの勧告について次のように述べています。
「 IL-23サイトカインのp19サブユニットを阻害するリサンキズマブの作用機序は、乾癬の病因を動かすと考えられており、未だ満たされていない重要なニーズに対処し、重度の乾癬患者の高レベルでの皮膚の浄化を行う能力を高めます。 」
乾癬は、赤い斑点のある薄片状の皮疹が起こり、それが大きくなり銀色の鱗屑で覆われる状態を引き起こす慢性皮膚疾患です。
これらの斑点は通常、肘、膝、頭皮、腰に主に見られますが、基本的に体のどこの部分にも現れます。
また、英国の糖尿病患者の約8%が一型糖尿病を患っています。
これは、血液中のグルコース(血糖)のレベルが高すぎて体が十分なインスリンを産生できないために起こる深刻な、生涯にわたる慢性疾患 です。
【以下のウェブサイトより引用】
NICE recommends Skyrizi, Forxiga
PhamaTimes