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PTSDは卵巣癌の危険因子なのか?

2019年9月5日(HealthDay News)- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)の闘病により、女性は卵巣癌に対してより脆弱になる可能性があると新しい研究が示しています。

この研究では、約55,000人の米国の女性に関する全国調査のデータが分析され、一般的には騒音で驚きやすかったり、心的外傷体験を思い出すことを拒否するなど、人生のある時点でPTSDの症状が6〜7個あった人は、それが一度もなかった人に比べて、生涯で卵巣がんになるリスクは2倍でした。

「これらの発見に照らして、PTSDの治療の成功がこのリスクを低減するかどうか、また他の種類のストレスも卵巣癌のリスク要因であるかどうかを理解する必要があります。」

とハーバード大学の研究科学者であるアンドレア・ロバーツ博士は述べました。

この研究では、これらの女性が最も一般的な悪性疾患のリスクが有意に高いことも判明しました。

人生のある時点で4〜5個のPTSD症状を示した女性も卵巣がんのリスクが増加しましたが、この研究によると、リスクは統計的に有意ではありませんでした。

以前行われた動物での研究では、ストレスとストレスホルモンが卵巣腫瘍の成長を加速し、慢性ストレスはより大きくより侵襲性の高い腫瘍に関連  することが示されていました。

ヒトで行われたある研究では、PTSDと卵巣癌の間に関連があることがわかりましたが、卵巣癌でPTSDのある女性は7人とわずかな人数でした。

「卵巣癌は初期段階で検出することが難しいため、「サイレントキラー」と呼ばれています。したがって、疾患の発症リスクが高い可能性のある人をより具体的に特定することは、予防または早期に治療を開始する上で重要です。」

と、社会科学および行動科学の教授である共著者のローラ・クブザンスキー博士は述べています。

この調査結果は、Journal Cancer Researchに、9月5日に公開されました。

 

卵巣癌は、米国の女性の癌による死亡では5番目に多い癌です。

「卵巣癌のリスク因子として知られているのは、PTSDやうつ病などその他の形態の精神障害でと比較的少ないものの、この研究は卵巣癌の予防研究における新たな方向性を示しているかもしれません。」

と研究の共著者であるフロリダ州タンパにあるモフィットがんセンターの副センター長である共著者のシェリー・トゥーロガー博士は述べました。

「他の集団でも確認された場合、これは将来女性が、卵巣癌にかかるリスクが高いかどうかを判断する際に医師が検討できる要因の1つとなります。」

 

【以下のウェブサイトより引用】

PTSD a Risk Factor for Ovarian Cancer?

HealthDay