UNITAID:アフリカで赤ちゃんのためにHIVジェネリック薬を配布
7月4日(ロイター)- 世界的援助機関のUNITAIDはアフリカの6カ国でHIVと共に生きる子供たちのためにイチゴ風味の錠剤を配布したと述べました。
UNITAIDとクリントンヘルスアクセスイニシアチブ (Clinton Health Access Initiative (CHAI) )の資金提供により、ナイジェリア、マラウイ、ウガンダ、ケニア、ジンバブエ、ベニンで10万パックのドルテグラビル製剤が調達されたとUNITADのスポークスマンである、ハーブ・ヴァホーセル氏はロイターで声明を発表しました。
世界中で約180万人の子供たちがHIVと共に生きていますが、治療を受けているのは半分だけで、味が苦いのために服用が難しいか、もしくは、大人の錠剤を粉砕するなどして誤った線量が投与されています。
そして、毎年約10万人の子供たちがエイズで亡くなっています。
アラブ首長国連邦を訪問中のヴァホーセル氏は、昨年12月に最初に発表されたこのイニシアチブについて、
「これらの最初の6か国で、製剤が納入されたことで、このプロジェクトは現実のものとなりました。」
と述べました。
「この調達は需要に応じて使用を開始するように設計されており、主なドナーへは継続使用が可能な今後の調達を迅速に行います。
これにより、前例のないペースで全国規模に薬剤調達が拡大し、必要な子供たち全てが広域で入手できるようになります。」
と彼は述べました。
世界保健機関は、HIV一次治療では、4週齢、の年齢、体重3キロ(6.6ポンド)から推奨していますが、適切な処方ができなかったため、赤ちゃんにには手の届かない物でした。
UNITAIDとCHAIは、ドルテグラビルの分散性小児用製剤について、ジェネリック製薬会社ViatrisおよびMacleodsとの間で価格合意に達しました。
UNITAIDによると、併用療法の推定費用は、現在の480USドル(約53,300円)に対して、子供の年間治療では約120USドル(約13,300円)となり、貧しい国にとっては流れを変える出来事となるようです。
ヴァホーセル氏は、医薬品特許プール (Medicines Patent Pool, MPP)との提携により、121か国にわたる自主的なライセンス契約が可能になったと述べました。
【以下のリンクより引用】
HIV generic drug for babies distributed in Africa, says UNITAID
Reuters