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はげが治る!?
-まつ毛を成長させる点眼薬

はげが治る!?
-まつ毛を成長させる点眼薬

緑内障の治療に使用される点眼薬が脱毛症の治療法への鍵を握っています。
研究者らは、点眼薬ルミガンにおける主要成分ビマトプロストが、毛髪の成長を増加させることを発見しています。
緑内障は、失明につながる眼の病気で眼の過剰な水分によって引き起こされる状態ですが、それを下げるためにこの点眼薬が処方されています。
しかし、これには、驚くべき副作用があり、なんと、睫毛の成長を刺激するのです。

現在、予備試験としてビマトプロストが、男性と女性の両方で育毛効果があるかどうか、確認中です。これに成功した場合は、この薬物が、はげ治療薬として再販売されるまで、そう長くはないかもしれません。

ブラッドフォード大学の第一線科学者であるヴァレリーランドール教授は、次のように述べました。

「ビマトプロストがまつげの成長を刺激することが知られ、もう、既にこの目的のためには臨床的に薬剤は使用されています。」

「頭髪とまつ毛の毛包は非常に異なっているため、頭髪にも同じ効果があるのかどうか、検証してみたかったのです。我々の調査結果は、ビマトプロストは、人間の頭皮の毛包の成長を刺激しないため、脱毛を予防するための新しい治療法として提供できることを示しています。」
男性ホルモンとアンドロゲンは、両方とも、胸とあご髭の成長を刺激し、頭髪の成長は抑制します。それらは、生え際の後退と頭皮の真ん中に拡大したはげた部分を作る典型的な男性型脱毛症の原因です。
そのホルモンは、細胞上の特定の受容体分子が引き金となって"はげ"を引き起こす、シグナル伝達経路を刺激します。

これらは、様々な方法で細胞挙動を作り、鍵を握る操作スイッチとして機能するタンパク質です。
しかし、ビマトプロストは、アンドロゲンとは関係のない全く異なる受容体に作用します。

ビマトプロストの効果は、髪を成長させるという点では、アンドロゲンのそれよりも強いことが証明できると期待されています。

米国実験生物学会連合が発行した実験研究からの知見が、FASEBジャーナルに表示されます。

美容整形手術を受けたボランティアドナーから得られた頭皮組織にて、薬剤をテストしました。ビマトプロストで治療された毛包は、わずか9日間で、未治療の毛包より3倍以上、髪の成長が見られました。

頭皮の毛包は、ビマトプロストに応答し、睫毛の毛包と全く同じ受容体を含有することが判明しました。

米国とドイツで行われている第II相臨床試験の結果は、年末までには判明するようですが、この試験には、男性型脱毛症の220人の男性と、女性型脱毛症の172人の女性が含まれています。
参加者は、ビマトプロストの溶液、または不活性なプラセボのいずれかを頭皮に適用し、6ヶ月の治療を受けています。
また、脱毛治療ミノキシジルとの比較評価も検討されています。

(記事元)http://www.mirror.co.uk/news/technology-science/science/bimatoprost-glaucoma-drug-lumigan-could-1401947