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ナイアシン(ER錠)が、血小板減少症の原因に

ナイアシン(ER錠)が、血小板減少症の原因に

アメリカジャーナルオンライン版の編集者宛の手紙が3月25日に公開されましたが、それによると、ナイアシンの徐放性錠は、進行性、可逆性血小板減少症に関連しているようです。

ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学医学部ケック学校のケーシーオコネル博士と研究グループは、徐放性錠のナイアシンを、20カ月間から9年間の間に服用した4人の男性患者(平均年齢68.8歳)全てに、進行性の血小板減少症の症状が見られたと説明しました。

研究者らは、この4人の患者が徐放性錠のナイアシンの服用を停止した後、血小板の減少は止まり、4人とも停止月中に回復したことを発見しました。
この因果関係の証拠を決定するための基準に基づくと、3人の患者に、因果関係の「可能性」、および1人には「確定的」な因果関係があることが見出されています。

患者は2250㎎の中央値用量にて、平均して、59ヶ月間、徐放性錠のナイアシンを毎日服用しました 。血小板に反応が出るまでは136日間で91.5X 109/Lが平均値でした。4人のうち、2人は血小板の減少とともに貧血を発症し、2人には徐放性錠のナイアシンを中止した際に、ヘモグロビンの著しい改善がありました。

「結論として、徐放性錠のナイアシンは、可逆性血小板減少症を引き起こすことが知られましたが、この症状は知らぬ間に重度の可逆性貧血をも伴うことがあるため、複数の病状があり併用薬を服用する患者に、この点が見落とされる可能性があります。」と著者は述べています。

【出典】http://medicalxpress.com/news/2016-04-niacin-er-overlooked-thrombocytopenia.html