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メトホルミンの単独服用がダメだったら他の選択は?

メトホルミンの単独服用がダメだったら他の選択は?

極度の血糖コントロールは糖尿病の進行を防ぐためには必須です。
それにもかかわらず、ライフスタイルの変更もありメトホルミン単独療法では、最終的にほとんどの患者には十分な血糖値のコントロールができません。

メトホルミン治療に加え、スルホニル尿素、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害剤、またはピオグリタゾンなどのチアゾリジン系糖尿病薬(TZD)を追加することで経口糖尿病治療の有効性を拡大することができます。

以前の研究では、初期治療として、各薬剤について個別に、例えば、耐久性など、治療がうまくいかなくなるまでの時間を調査していますが、得られる証拠が限られていたため、治療経験のある患者には、二重治療という形で対処しています。

現在公開されている研究結果では、メトホルミンおよびDPP-4阻害薬2剤の併用療法が、メトホルミンとスルホニル尿素またはTZDとの併用よりも血糖コントロールの耐久性が低いことが報告されています。

この回顧的研究では、メトホルミン単独治療で効果がなくなった20,070人の患者において、スルホニル尿素、DPP-4、またはTZD類での治療について調査を行いました。
研究者は、患者の状態を5年間、第3の血糖降下治療法を必要とするまで追跡しました。

TZD類は、メトホルミンとの組み合わせでは、スルホニル尿素の使用(15%の失敗率)又はDPP-4阻害剤(23%の失敗率)と比較して、失敗率8%と、最も血糖コントロールに耐久性がありました。
これらの知見は、ADOPT試験で見られる、単剤療法の選択肢の相対的な耐久性と類似しています。

以前の研究者は、DPP-4阻害剤を使用している患者は、スルホニル尿素を使用している患者よりも、6年後にインスリンを必要とする可能性が低いと判断しました。
しかし、この時のコホートは、現在の研究人口9%よりも、ベースラインで8%と、平均HbA1C値のレベルが低いものでした。

体重の変化を見ると、TZD類は平均してほぼ4ポンド(約1.8kg)の体重増加、スルホニル尿素はわずかな体重減少、DDP-4阻害剤は、ほぼ4ポンド(約1.8kgs)の体重減少と関連していました。

スタチン療法を使用、女性であること、喫煙、糖尿病の治療期間が長い、およびHbA1c値のベースラインがより高いことで、治療の失敗の可能性が増加しました。
研究開始当初の登録人数が少なすぎたため、この研究では、ナトリウム - グルコーストランスポーター2、およびグルカゴン様ペプチド-1阻害剤は、含まれていませんでした。

二重治療の選択肢の相対的な耐久性を調査した、ランダム化比較試験は文献の中に存在しませんでした。

この研究試験では、メトホルミンとTZD の2剤の併用療法が、糖尿病患者の為の最も耐久性の良い選択であり、それに続きスルホニル尿素とメトホルミン、そして、DPP-4阻害剤とメトホルミンの併用療法と続くことがわかりました。

(記事元) http://www.pharmacytimes.com/resource-centers/diabetes/