前立腺癌の反復生検(病理検査)の必要性を減らす遺伝子検査
UCサンディエゴ医療大学の准臨床教授、カリム・カデル医学博士と、ウェイクフォレス医療大学の研究チームは、前立腺がんのリスクを予測する遺伝子検査を開発しました。
この検査により、生検でネガティブな結果を受けた患者に対して反復生検の必要性を減らすことができます。
この多施設共同研究の結果は、欧州泌尿器科学のジャーナルにオンライン掲載されました。
「この遺伝子検査は、がんのリスクを評価する際、PSA検査を上回りました。」
UCサンディエゴ健康システムでの共同研究者で泌尿器外科医でもあるカデル博士は述べています。
「もしこの血液検査の結果が、総遊離型PSA、遊離型PSA、生検で採取したコアサンプル数、および家族歴などの前立腺癌の予測因子に織り込まれている場合、我々は、その男性が致命的な病気を発症しているかどうか、より正確な診断をすることができるでしょう。」
カデル博士と研究者はREDUCE(REduction by DUtasteride of prostate Cancer Events)臨床試験により1,654人を評価しました。
すべての参加者は、生検を経験し、生殖細胞系列の一塩基多型(SNP)の存在を探す遺伝学的研究に同意しました。
SNPは前立腺がんのリスクだけでなく、他の慢性疾患との正の相関性を有する可能性もある個々のDNA配列内の遺伝的変異です