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失敗や不安がきっかけに―男性不妊の原因にも

失敗や不安がきっかけに―男性不妊の原因にも

勃起障害(勃起不全、ED)は、身体的な原因ばかりでなく、ストレスや緊張、性行為忌避などの心理的な原因でも起こる。こうした心因性のEDは、若い人に多く、ほとんどが治すことができるにもかかわらず、心理的に圧迫されて男性不妊の原因になることもある。
ストレスは、他の病気でも大きくかかわっているが、EDにも大きくかかわっている。ストレスによって、性欲が減退し、性的不能につながる場合があるからだ。
心因性のEDになる原因としては、新婚の緊張状態や、過去の性交失敗などが多い。新婚旅行の際の性交失敗で、その後、失敗を恐れて、性的不能になり、性交できなくなる場合もある。
 こうした場合、夫婦間で深刻な事態を招くこともある。
しかし、このようなEDは、ほとんどが一時的なもので、治療によって治るものであり、誤解もかなり多い。
中年以降の心因性EDは、仕事上の対人関係、子供の問題、妻との不仲、転勤、転職、定年、さらに、最近ではリストラなどが原因となっている。 このようなEDの治療は、患者の心理的な問題点を明らかにして、患者それぞれに適した治療法を選択し、自信を回復させることがポイント。そして性交できるようになれば、自然な状態に戻ってゆく。 しかし、心因性のEDは、男性不妊にもつながっている。
ある大学病院泌尿器科では、男性不妊の原因のうち、治療可能なものとしては、2番目に多いのがEDだという。 このようなEDは、適切な治療をすれば、性交渉が可能となる。実際に、治療に成功して、短期間に妊娠した例もある。

EDは、本人だけでなく、パートナーにも重大な影響を与える。放置しないで、受診することだ。

 記事元:http://kenko100.jp/articles