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新しい経口避妊薬にわずかな血栓のリスク

新しい経口避妊薬にわずかな血栓のリスク

YAZやヤスミン、デソゲンなどの新しいブランドの経口避妊薬は、以前のバージョンと比べて血栓を引き起こす可能性が高いことが新しい研究でわかりました。
しかし、研究の著者らはまた、薬を使用中の女性に血塊が残る確率は大変低いままで、また、女性が妊娠しているときに発生する血栓リスクよりも低いままであることを強調しました。

「一つは、このようなリスクに対して望まない妊娠や貧血をもたらす子宮からの異常出血を避けるなどの経口避妊薬を使用するメリットを比較検討する必要があります。」と、ニューヨークにあるマウントサイナイ医科大学で産婦人科、産科の助教授であるマンタ マミック博士は述べました。

研究では、イギリスのノッティンガム大学のヤナ ビノグラドバ氏率いるチームは、英国の二つの大きな患者データベースを分析しました。
研究者らは、15歳から49歳までの経口避妊薬を服用中の女性の間での血栓のリスクを具体的に検証しました。

研究者はドロスピレノン、デソゲストレル、ゲストデン、およびシプロテロンなど新しいプロゲストゲンホルモンの種類の薬を使用する女性は、レボノルゲストレル、ノルエチステロン及びノルゲスチメートなどの古いプロゲストゲンを含む錠剤を使用する人よりも血栓を発症する可能性が、1.5倍~1.8倍であることを報告しました。

この研究では、因果関係を証明しませんでしたが、経口避妊薬を使用していない女性に比べて、新しい薬を使用する人は血栓を発症する可能性が4倍、以前、ピルを使用したことがある人では、2.5倍だったことがわかりました。

それでも、女性一人あたりでのリスクは低いままでした。絶対値では、女性10,000人あたりの年間血栓症例の余剰数はデソゲストレルとシプロテロンで新しい薬を使用した女性14人に比べて、レボノルゲストレルとノルゲスチメートと経口避妊薬を使用した女性では、6人だったと、研究者らは述べました。

ビノグラドバ氏のチームは、経口避妊薬が安全であることを強調し、経口避妊薬に関連した血栓のリスクが3倍であっても妊婦が血栓になるリスクの10倍とくらべ、依然として低いことを指摘しました。
米国では、別の専門家が、避妊薬は常にプラスとマイナスの両面があることに同意しています。

「女性はピルにより効果的な避妊だけでなく、彼らはまた、正常周期の生理や生理痛の軽減などの恩恵を受けることができます。」
と、ニューヨークのレノックスヒル病院の産科/婦人科医である、ジェニファー・ウー博士は述べました。

「しかし、経口避妊薬のリスクも考慮しなければなりません。」と付け加えました。

「新しい研究では、高リスクのピルにはYAZ、ヤスミン、とデソゲンが含まれていますが、医師が経口避妊薬を患者が使用始めるにあたり、医師がこれを考慮した上でブランドの選択をする必要があります。」とウー博士は述べています。

記事元:http://consumer.healthday.com/women-s-health-information-34