緑内障の治療は一般目薬を最大活用
研究者の調査では、非ブランド薬の方が年間でUS$1,000以上、安くなります。
2015年2月19日(HealthDayのニュースより)
- 緑内障患者は眼疾患を治療するための薬を使用する際、ジェネリック医薬を使用している可能性が高いことが新しい研究でわかりました。
研究者によると、緑内障関連の失明を防ぐための治療において最大の障害となっている薬の未使用者が緑内障のアメリカ人の半分以上になることが分かりました。
開放隅角緑内障は、米国における疾患の最も一般的な眼病です。
これは、プロスタグランジン類縁体(PGA)点眼薬と呼ばれる薬で治療されます。これらの薬物は非常に有効ですが、ブランド名のPGAは、緑内障薬の他のタイプと比べ、著しく高価になる傾向があります。
PGAのジェネリック版であるラタノプロストは、2011年に米国食品医薬品局(FDA)によって承認され、PGAより年間にしてUS$1,300も安価でした。
この研究では、8,400人以上の緑内障患者からのデータを分析しました。
それら全ての患者は、ジェネリック版が承認される前は、ブランド名ラタノプロスト製品を使用していましたが、いざ利用可能になると多数の患者がジェネリック医薬品に切り替えました。
ジェネリック版に切り替えた患者のうち、以前、ビマトプロストを使用していた患者は47%から61%に、トラボプロストを使用していた患者は43%から54%に、投薬を続ける人が増加しました。
この研究は医療雑誌『眼科ジャーナル』のオンライン版で掲載されました。
「私の患者の中には、緑内障治療薬のための支出が月額US$100を超える場合があります。3つまたは4つの異なるクラスの薬を必要とするからです。そして処方通りに薬を使用した場合、予算に合わない高い薬剤費が薬の継続使用を阻んでいます。」と筆頭著者でミシガン大学アイセンターの眼科と視覚科学の准教授であるジョシュア スタイン博士はニュースリリースの中で述べています。
彼は、「使用遵守が困難な患者のサブグループにとって、より手頃な価格、ジェネリック医薬品へ切り替えるという方法が見つかり安堵しています。」と加えました。
調査結果はまた、高血圧、糖尿病や高コレステロールなどの他の慢性疾患を治療するために使用される薬に適用される場合があると、スタイン博士は述べています。
緑内障は世界中で失明の主な原因です。
研究者によると、世界中には6,400万人以上の患者がおり、そのうち270万人が40歳以上のアメリカ人です。
記事元:http://consumer.healthday.com/eye-care-information