「ビール腹」で男性の前立腺がんリスクが高まる可能性
2020年9月1日- 男性のビール腹は心臓への影響よりも悪い場合があります。新しい研究は、それが前立腺癌による死亡のリスクを高めるかもしれないことを示唆しています。
研究者は、2006年から2010年の英国のバイオバンク(BioBank) 調査に登録された際に癌がなかった英国の218,000人を超える男性のデータを分析しました。
ほぼ11年間の追跡調査で、約600人の男性が前立腺癌で死亡しました。
前立腺癌による死亡のリスクとボディマスインデックス(BMI:体重と身長に基づく体脂肪の推定値)、または総体脂肪率との間に明確な関連はありませんでした。
しかし、今週発表された、『ヨーロッパと国際の肥満に関するオンライン国際会議』で発表された研究によると、腹部と腰周りに高レベルの脂肪がある状態(内臓脂肪型肥満)と前立腺癌の死亡リスクとの間に関連がありました。
腰囲のサイズが上位25%の男性は、下位25%の男性よりも前立腺癌で死亡する可能性が35%高く、一方、ウエストとヒップの比率が上位25%の男性は下位25%の男性より、死亡の可能性が34%高いことがわかりました。
「腹部と腰の周りの体脂肪濃度と前立腺癌による死亡のリスクとの間に有意な関連が見られましたが、総体脂肪と前立腺癌による死亡リスクとの間に明確な関連はありませんでした。」
とオックスフォード大学の癌疫学ユニットの栄養疫学者である研究著者のオーロラ・ペレス・コルナゴ博士は述べました。
「BMIが高いと、他の種類の癌を含めた他の病気のリスクが高まるため、過剰な体脂肪が体のどこにある場合でも、その影響を考慮する必要があります。」
と彼女は会議のニュースリリースで付け加えました。
「今後の研究では、進行期および悪性度の高いの疾患を含む、肥満症と侵攻性の前立腺がんの関連を調査します。」
とペレス・コルナゴ博士は結論付けました。
【以下のリンクより引用】
'Spare Tire' Might Up a Man's Prostate Cancer Risk
Healthday