「病気のまま放置され、助けを求められない」長期化したCOVIDを患いながらの生活
軽度なCOVID-19を発症した人は、約2週間で回復することが予想されます。
しかし、最初に感染症を発症してから、既に感染症が解消しているはずの数カ月後に、再び症状が出たという人の数が増えています。
「Long COVID (長期化したCOVID)」と呼ばれるこの現象は科学者を困惑させ、実際に経験した人は疲れ果て、支援を受けられていないと感じています。
既存のデータによると、新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2に感染し、COVID-19を発症した人は、症状が最初に現れてから約2週間後で回復することがあるといいます。
より重度のCOVID-19を発症した場合、医師の観察によると、患者の回復には最大6週間かかることがあります。
しかし、感染症がおさまるはずが、数週間もしくは数カ月間にわたって症状が続いていることを報告する人の数がますます増えています。
この現象は確実に広まっているように見えており、現在では「長期化したCOVID」と名付けられています。
実際に影響を受けた人々の一部は自身を「ロング・ハウラー(長い間苦しむ人々)と呼び、発熱から頭痛、そして嗅覚の喪失として知られる無嗅覚症、倦怠感まで、感染症の症状が再発する、感染症症状が持続することを経験しています。
多くの人は、この長期にわたる感染症が生活に深刻な影響を与え、仕事に対処したり、活動を楽しめないことが頻繁にあると言います。
さらに悪いことに、医療従事者が患者の持続的な症状に困惑し緩和方法が分からず途方に暮れている、もしくはこの現象の存在自体を完全に否定するために、患者は医療サポートをほとんど受けられないことが多くなっています。
この結果、インターネット上で長期化したCOVIDを患う人々のための非公式のサポートグループが登場しており、その多くはロング・ハウラー自身が作成したものです。
この現象をよりよく理解するために、メディカル・ニュース・トゥデイは、「長期化したCOVID」の影響を受けていると主張する人々と、とある国際的なサポートグループの管理者に話を聞きました。
また、イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの疫学者であり、COVID症状調査を率いるティム・スペクター教授と話をしました。
<長期化したCOVID:原因不明であり、疲労に悩まされる>
世界中ので長期化したCOVIDの影響を受けている人の数ははっきりしていませんが、COVID症状調査アプリのデータでは、「3週間後も10人に1人が依然としてCOVID-19の症状を示している」ことが示唆されています。
イタリアでCOVID-19により入院した143人を対象に実施された研究によると、患者の87.4%が退院2か月後に「少なくとも1つの症状、特に疲労と呼吸困難(息切れ)が持続していることを報告した」といいます。
持続的な症状は個人間で大きく異なるようです。
スペクター教授は、メディカル・ニュース・トゥデイの質問に対し、「長期化したCOVIDの患者に見られる最も一般的な持続的症状は、嗅覚の喪失、頭痛、持続的な咳、疲労、息切れです。」
極端な倦怠感がロング・ハウラーの間の共通の特徴であるように思われることから、一部の専門家は長期化したCOVID現象を、ウイルス感染後疲労症候群と比較する、もしくは関連付けるようになりました。
ウイルス感染後疲労症候群の症状には、ウイルス感染後の疲労が含まれます。
また、研究者らは、筋肉痛、ブレインフォグ(頭にもやがかかる状態)、体を衰弱させるような倦怠感を引き起こす疾患である、筋痛性脳脊髄炎(ME)(慢性疲労症候群)に、長期化したCOVIDの背後にあるメカニズムの手がかりがある可能性があることを示唆しています。
それでも、COVID-19症例で症状が持続する原因は不明なままであり、研究者はまだこの問題について深く掘り下げていません。
メディカル・ニュース・トゥデイはスペクタ教授に対し、長期化したCOVIDの考えられる原因について仮説を立てられるかどうかを尋ねました。
同氏は仮説は立てられないと言い、以下のように説明しました。:
「特定の人々が長い間苦しみ続けている原因は不明です。現在、年齢、性別、民族などの領域を調査し、このような幅広い要因をみるkとで、誰が何故30日間以上苦しむことになるのかを理解するのに役立つかどうかを調べています。」
<試験が不足し、偽陰性が障害になっている>
長期化したCOVIDを患いながら生活していると主張する人が世界中で大勢いるため、インターネット上でまざまなサポートグループが登場しています。
このようなサポートグループの管理者の1人であるバーバラ・メルビル氏は、メディカル・ニュース・トゥデイに対し、この取り組みがどのように始まったのかを説明してくれました。
「キャンペーン担当者のクレア・ハスティ氏が5月にグループを立ち上げ、すぐに事務員として参加しました。当時は、長期化したCOVIDにまつわる話が1つか2つしか出まわっていませんでした。私たちは、自分たちと同様に具合が悪く、見捨てられ、助けを求めることができない人々が他にもいるはずだと考えていました。現在、20,000人以上の会員がおり、そのほとんどが入院していません。」
「3月に感染症を発症した人の多くは未だ体調が悪く、深刻で広範囲にわたる症状があることも多く、依然として治療に苦労しています。」と、彼女はメディカル・ニュース・トゥデイに語りました。
困難のひとつは、長期化したCOVIDを患っていると考える多くの人々がCOVID-19検査を受けられない、またはSARS-CoV-2感染について陰性であるということです。
「(サポートグループメンバーの)大多数は検査を受けることができませんでした。」と、メルビル氏は指摘しています。
「ウイルスと抗体検査がどちらも限られていることは皆わかっています。しかし、目の前に座っている患者が「いいえ、私は病気です。話を聞いてください」と言っていたとしても、依然として信頼のおける健康指標となるものは検査であると考えられています。」
メディカル・ニュース・トゥデイは、長期化したCOVIDを患う個人に、この状態の疾患について確認するために連絡を取りました。
英国に住むライラ氏も、軽度のインフルエンザのような症状しか出ていないため、COVID-19にかかっていることを確認できていないと、私たちに話しました。
しかし、数か月後、彼女は今も続いく症状の再発を経験し始めたときに、何かがおかしいことに気づきました。
「私は3月初旬、イギリスでロックダウンが始まる直前にウイルスに感染しました。」と、ライラ氏は私たちに話しました。
「同じ時期に、知り合い(トルコ在住)がCOVID-19の陽性反応を示しました。」
「当初、典型的な症状がなかったので、自分が感染したとは思いませんでした。しかし、時間が経つにつれ、友人は私たちの症状が非常に似ていることに気づき、この症状は無くなりませんでした。症状は数日で改善した後、再発します。約3か月後、考えられるその他の可能性が無くなりました。COVID-19は、除外できなかった唯一の病気でした。」
スコットランドに拠点を置く一般開業医のエイミー・スモール医師もまた、彼女が長期化したCOVIDを患っていることを、メディカル・ニュース・トゥデイに語りました。
ライラ氏とは異なり、スモール医師は当初からSARS-CoV-2に感染していることを疑っていたため、検査を受けました。
彼女の検査結果は陰性であったものの、最初に発症した病気または持続的な症状について、他に考えられるものは何もないと、彼女は語りました。
「私は4月11日に気分が悪くなりました。少し頭痛がし、[…]その夜、熱が出ました。」と、スモール医師は言います。
「それから、数日前に一緒にいた同僚の1人も体調が悪かったことを知り、彼女は1日後にCOVID検査で陽性反応を示しました。」
その後まもなくスモール医師、彼女の夫、子供たちはすべてCOVID-19の症状を発症しました。
「私と夫は両方、スワブ検査を受けました。私は医療専門家なので、検査を利用することができたのです。そして、結果は陰性でした。しかし、私の理解では、咳があるときにスワブ検査を行ったほうがより確実です。しかし私たちは症状が出初めてから72時間以内にスワブ検査を受ける必要があると言われ、咳の症状は6日目まで出ませんでした。」
- エイミー・スモール医師
<破壊的な症状>
ライラ氏とスモール医師の両社がメディカル・ニュース・トゥデイに語ったところによると、彼らが今日まで経験している症状は、日常生活を混乱させているといいます。
「症状は生活のあらゆる面、特に疲労感に影響を与えています。」と、ライラ氏は私たちに話しました。
「身体的な活動はほとんどできません。これまで、短時間散歩したり、多くの家事をこなそうとしたり、立ちっぱなしでいることで、症状が再発しました。」
スモール医師も、同様の経験について以下のように話しています。
「4か月経ちますが、未だに毎日発熱しています。働けません。夫は1日1時間働くだけでも苦労しており、疲れきっています。」
しかし、長期化したCOVIDにはさまざまな症状があり、科学者や医療専門家でもこの現象が何であるか、またはどのように対処すべきかがわからないという事実は、多くの人々が適切なサポートを受けることができていないことを意味します。
ライラ氏はメディカル・ニュース・トゥデイに対し、複数の医師と話したものの、毎回異なる診断を受け、実用的なサポートは受けられなかったと語りました。
「電話でいくつかの診察予約をしました。最初の受診では、内耳感染症と診断されました。 2番目の受診では、医師によって一般的な血液検査を受けさせられ、結果はすべて正常であったため、おそらくウイルス感染後の疲労があった、または6か月以上続いた場合は慢性疲労症候群であると言われました。」と彼女は話します。
「COVID-19の可能性を提案しましたが、医師はこれを却下し、COVID-19の症状が14日より長く続くことないと言いました。 […]この話題に関する記事を一般診療外科にメールで送ったところ、感じの良い看護師から、長期的なCOVID症状について認識しているとの電話がありましたが、当時、彼らは何もできませんでした。」
スモール医師は、ある程度のサポートを受けることはできたと述べたものの、医療関係者は困惑することが多く、患者を支援する最善な方法がわかっていない状況であることを指摘しました。
「COVIDリハビリ用の電話回線があります。病気になってから約6週間後に連絡を取りました。 この電話回線では、理学療法士および作業療法士によって、回復の物理的な側面については助言を受けることができたものの、医学的な側面については助言を受けることができませんでした。」と、彼女は説明しています。
「幸運なことに、私たちには長期化したCOVIDに興味を持ち、この現象について理解を深めようとし、状況を真剣に受け止めてくれるかかりつけの医がいました。私たちの状況をモニタリングしてくれる人を見つけられたことは、幸運なことです。」と、スモール医師は言います。
それでも彼女は、皆が症状を真剣に受け止める医師を見つけることができたわけではないと指摘しています。
「私は、長期化したCOVIDを患う人々のための、いくつかのフォーラム(医療フォーラムおよび非医療フォーラム)に参加しており、「ただ不安を感じているだけだ」と言われた人の意見がたくさん投稿されています。」
出典 2020年9月7日更新 Medical News Daily『'Ill, abandoned, unable to access help:' Living with long COVID』 (2020年9月8日に利用)一部抜粋
https://www.medicalnewstoday.com/articles/ill-abandoned-unable-to-access-help-living-with-long-covid...
しかし、最初に感染症を発症してから、既に感染症が解消しているはずの数カ月後に、再び症状が出たという人の数が増えています。
「Long COVID (長期化したCOVID)」と呼ばれるこの現象は科学者を困惑させ、実際に経験した人は疲れ果て、支援を受けられていないと感じています。
既存のデータによると、新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2に感染し、COVID-19を発症した人は、症状が最初に現れてから約2週間後で回復することがあるといいます。
より重度のCOVID-19を発症した場合、医師の観察によると、患者の回復には最大6週間かかることがあります。
しかし、感染症がおさまるはずが、数週間もしくは数カ月間にわたって症状が続いていることを報告する人の数がますます増えています。
この現象は確実に広まっているように見えており、現在では「長期化したCOVID」と名付けられています。
実際に影響を受けた人々の一部は自身を「ロング・ハウラー(長い間苦しむ人々)と呼び、発熱から頭痛、そして嗅覚の喪失として知られる無嗅覚症、倦怠感まで、感染症の症状が再発する、感染症症状が持続することを経験しています。
多くの人は、この長期にわたる感染症が生活に深刻な影響を与え、仕事に対処したり、活動を楽しめないことが頻繁にあると言います。
さらに悪いことに、医療従事者が患者の持続的な症状に困惑し緩和方法が分からず途方に暮れている、もしくはこの現象の存在自体を完全に否定するために、患者は医療サポートをほとんど受けられないことが多くなっています。
この結果、インターネット上で長期化したCOVIDを患う人々のための非公式のサポートグループが登場しており、その多くはロング・ハウラー自身が作成したものです。
この現象をよりよく理解するために、メディカル・ニュース・トゥデイは、「長期化したCOVID」の影響を受けていると主張する人々と、とある国際的なサポートグループの管理者に話を聞きました。
また、イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの疫学者であり、COVID症状調査を率いるティム・スペクター教授と話をしました。
<長期化したCOVID:原因不明であり、疲労に悩まされる>
世界中ので長期化したCOVIDの影響を受けている人の数ははっきりしていませんが、COVID症状調査アプリのデータでは、「3週間後も10人に1人が依然としてCOVID-19の症状を示している」ことが示唆されています。
イタリアでCOVID-19により入院した143人を対象に実施された研究によると、患者の87.4%が退院2か月後に「少なくとも1つの症状、特に疲労と呼吸困難(息切れ)が持続していることを報告した」といいます。
持続的な症状は個人間で大きく異なるようです。
スペクター教授は、メディカル・ニュース・トゥデイの質問に対し、「長期化したCOVIDの患者に見られる最も一般的な持続的症状は、嗅覚の喪失、頭痛、持続的な咳、疲労、息切れです。」
極端な倦怠感がロング・ハウラーの間の共通の特徴であるように思われることから、一部の専門家は長期化したCOVID現象を、ウイルス感染後疲労症候群と比較する、もしくは関連付けるようになりました。
ウイルス感染後疲労症候群の症状には、ウイルス感染後の疲労が含まれます。
また、研究者らは、筋肉痛、ブレインフォグ(頭にもやがかかる状態)、体を衰弱させるような倦怠感を引き起こす疾患である、筋痛性脳脊髄炎(ME)(慢性疲労症候群)に、長期化したCOVIDの背後にあるメカニズムの手がかりがある可能性があることを示唆しています。
それでも、COVID-19症例で症状が持続する原因は不明なままであり、研究者はまだこの問題について深く掘り下げていません。
メディカル・ニュース・トゥデイはスペクタ教授に対し、長期化したCOVIDの考えられる原因について仮説を立てられるかどうかを尋ねました。
同氏は仮説は立てられないと言い、以下のように説明しました。:
「特定の人々が長い間苦しみ続けている原因は不明です。現在、年齢、性別、民族などの領域を調査し、このような幅広い要因をみるkとで、誰が何故30日間以上苦しむことになるのかを理解するのに役立つかどうかを調べています。」
<試験が不足し、偽陰性が障害になっている>
長期化したCOVIDを患いながら生活していると主張する人が世界中で大勢いるため、インターネット上でまざまなサポートグループが登場しています。
このようなサポートグループの管理者の1人であるバーバラ・メルビル氏は、メディカル・ニュース・トゥデイに対し、この取り組みがどのように始まったのかを説明してくれました。
「キャンペーン担当者のクレア・ハスティ氏が5月にグループを立ち上げ、すぐに事務員として参加しました。当時は、長期化したCOVIDにまつわる話が1つか2つしか出まわっていませんでした。私たちは、自分たちと同様に具合が悪く、見捨てられ、助けを求めることができない人々が他にもいるはずだと考えていました。現在、20,000人以上の会員がおり、そのほとんどが入院していません。」
「3月に感染症を発症した人の多くは未だ体調が悪く、深刻で広範囲にわたる症状があることも多く、依然として治療に苦労しています。」と、彼女はメディカル・ニュース・トゥデイに語りました。
困難のひとつは、長期化したCOVIDを患っていると考える多くの人々がCOVID-19検査を受けられない、またはSARS-CoV-2感染について陰性であるということです。
「(サポートグループメンバーの)大多数は検査を受けることができませんでした。」と、メルビル氏は指摘しています。
「ウイルスと抗体検査がどちらも限られていることは皆わかっています。しかし、目の前に座っている患者が「いいえ、私は病気です。話を聞いてください」と言っていたとしても、依然として信頼のおける健康指標となるものは検査であると考えられています。」
メディカル・ニュース・トゥデイは、長期化したCOVIDを患う個人に、この状態の疾患について確認するために連絡を取りました。
英国に住むライラ氏も、軽度のインフルエンザのような症状しか出ていないため、COVID-19にかかっていることを確認できていないと、私たちに話しました。
しかし、数か月後、彼女は今も続いく症状の再発を経験し始めたときに、何かがおかしいことに気づきました。
「私は3月初旬、イギリスでロックダウンが始まる直前にウイルスに感染しました。」と、ライラ氏は私たちに話しました。
「同じ時期に、知り合い(トルコ在住)がCOVID-19の陽性反応を示しました。」
「当初、典型的な症状がなかったので、自分が感染したとは思いませんでした。しかし、時間が経つにつれ、友人は私たちの症状が非常に似ていることに気づき、この症状は無くなりませんでした。症状は数日で改善した後、再発します。約3か月後、考えられるその他の可能性が無くなりました。COVID-19は、除外できなかった唯一の病気でした。」
スコットランドに拠点を置く一般開業医のエイミー・スモール医師もまた、彼女が長期化したCOVIDを患っていることを、メディカル・ニュース・トゥデイに語りました。
ライラ氏とは異なり、スモール医師は当初からSARS-CoV-2に感染していることを疑っていたため、検査を受けました。
彼女の検査結果は陰性であったものの、最初に発症した病気または持続的な症状について、他に考えられるものは何もないと、彼女は語りました。
「私は4月11日に気分が悪くなりました。少し頭痛がし、[…]その夜、熱が出ました。」と、スモール医師は言います。
「それから、数日前に一緒にいた同僚の1人も体調が悪かったことを知り、彼女は1日後にCOVID検査で陽性反応を示しました。」
その後まもなくスモール医師、彼女の夫、子供たちはすべてCOVID-19の症状を発症しました。
「私と夫は両方、スワブ検査を受けました。私は医療専門家なので、検査を利用することができたのです。そして、結果は陰性でした。しかし、私の理解では、咳があるときにスワブ検査を行ったほうがより確実です。しかし私たちは症状が出初めてから72時間以内にスワブ検査を受ける必要があると言われ、咳の症状は6日目まで出ませんでした。」
- エイミー・スモール医師
<破壊的な症状>
ライラ氏とスモール医師の両社がメディカル・ニュース・トゥデイに語ったところによると、彼らが今日まで経験している症状は、日常生活を混乱させているといいます。
「症状は生活のあらゆる面、特に疲労感に影響を与えています。」と、ライラ氏は私たちに話しました。
「身体的な活動はほとんどできません。これまで、短時間散歩したり、多くの家事をこなそうとしたり、立ちっぱなしでいることで、症状が再発しました。」
スモール医師も、同様の経験について以下のように話しています。
「4か月経ちますが、未だに毎日発熱しています。働けません。夫は1日1時間働くだけでも苦労しており、疲れきっています。」
しかし、長期化したCOVIDにはさまざまな症状があり、科学者や医療専門家でもこの現象が何であるか、またはどのように対処すべきかがわからないという事実は、多くの人々が適切なサポートを受けることができていないことを意味します。
ライラ氏はメディカル・ニュース・トゥデイに対し、複数の医師と話したものの、毎回異なる診断を受け、実用的なサポートは受けられなかったと語りました。
「電話でいくつかの診察予約をしました。最初の受診では、内耳感染症と診断されました。 2番目の受診では、医師によって一般的な血液検査を受けさせられ、結果はすべて正常であったため、おそらくウイルス感染後の疲労があった、または6か月以上続いた場合は慢性疲労症候群であると言われました。」と彼女は話します。
「COVID-19の可能性を提案しましたが、医師はこれを却下し、COVID-19の症状が14日より長く続くことないと言いました。 […]この話題に関する記事を一般診療外科にメールで送ったところ、感じの良い看護師から、長期的なCOVID症状について認識しているとの電話がありましたが、当時、彼らは何もできませんでした。」
スモール医師は、ある程度のサポートを受けることはできたと述べたものの、医療関係者は困惑することが多く、患者を支援する最善な方法がわかっていない状況であることを指摘しました。
「COVIDリハビリ用の電話回線があります。病気になってから約6週間後に連絡を取りました。 この電話回線では、理学療法士および作業療法士によって、回復の物理的な側面については助言を受けることができたものの、医学的な側面については助言を受けることができませんでした。」と、彼女は説明しています。
「幸運なことに、私たちには長期化したCOVIDに興味を持ち、この現象について理解を深めようとし、状況を真剣に受け止めてくれるかかりつけの医がいました。私たちの状況をモニタリングしてくれる人を見つけられたことは、幸運なことです。」と、スモール医師は言います。
それでも彼女は、皆が症状を真剣に受け止める医師を見つけることができたわけではないと指摘しています。
「私は、長期化したCOVIDを患う人々のための、いくつかのフォーラム(医療フォーラムおよび非医療フォーラム)に参加しており、「ただ不安を感じているだけだ」と言われた人の意見がたくさん投稿されています。」
出典 2020年9月7日更新 Medical News Daily『'Ill, abandoned, unable to access help:' Living with long COVID』 (2020年9月8日に利用)一部抜粋
https://www.medicalnewstoday.com/articles/ill-abandoned-unable-to-access-help-living-with-long-covid...