【薬食審医薬品第一部会】6品目の新薬など了承‐緊急避妊薬は分科会審議
薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は11月26日、6品目の新薬や効能追加を審議し、承認を了承した。このうち、そーせいが申請した、性行後の服用で妊娠を回避する緊急避妊薬「ノルレボ錠」については、安易な使用を招くなどの社会的影響を考慮し、11月10日から今月9日まで募集しているパブリックコメントの意見を踏まえ、今月下旬に開催予定の薬事分科会で再度審議し、承認の可否を判断することとなった。
▽ノルレボ錠0・75mg(そーせいが製造販売):有効成分は、レボノルゲストレル。「緊急避妊」の効能・効果を追加する新効能・新用量医薬品。再審査期間は4年。製剤は劇薬・毒薬に該当しない。海外48カ国で承認されている。
同剤は、コンドームの装着不備、低用量経口避妊薬ののみ忘れなど、避妊措置に失敗した場合や、避妊措置が十分ではなかった場合に、妊娠を回避するためのもの。合成黄体ホルモンによる排卵抑制作用を有し、性交後72時間以内に服用する。妊娠阻止率は約80%。
国内ではこれまで、性行後に服用する避妊薬は承認されていなかった。望まない妊娠を避けるというメリットがある一方、安易な使用も懸念されるため、広くパブコメを募集することになった。