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「軽度の心臓発作」とは?

心臓発作を発症したにも関わらず、依然と同じ状態に回復する人もいますが、この様な人は単に運が良かっただけなのです。
彼らはその後、「軽度の心臓発作」を起こしたと話すかもしれません。

殆どの人はこの言葉が真に意味することを理解することができますが、循環器科医のジョセフ・キャンベル医師は、この言い方は誤解を招くと考えています。

「予後が良好であったとはいえ、軽度の心臓発作も大事であることには変わりありません。心臓発作は程度によらず、全てが深刻な状態です。」と、彼は話します。


<軽度の心臓発作の意味>
「軽度の心臓発作」とは、一般的に医師が非ST部分上昇型心筋梗塞、もしくはNSTEMI。(これは心電図で確認できる心拍の状態を示す)と呼ぶ疾患を指します。

この種の心臓発作では、冠状動脈の一つを通る血流が部分的に閉塞し、心筋への酸素化した血液供給が制限されます。

「軽度の心臓発作であると言われた場合、恐らく心臓の損傷が少なく、まだポンプ機能が正常に作動しているということを意味します。」と、キャンベル医師は言います。


<医師が心臓発作の種類を確認する方法>
心臓発作の予後は、症状や重症度で予測することができません。
そのため、心臓発作である可能性がある症状があった場合、絶対に無視してはいけません。
    
「心臓発作後の健康状態は、どれだけ早く行動したかによって変わります。」と、キャンベル医師は言います。
「緊急処置を受けるタイミングが早ければ早いほど、心臓への永久的な損傷が少なくなる可能性が高まります。」

心臓発作の症状で救急外来にかかると、直ちに治療を受けることになります。
まず血液の検査が行われ、心筋の損傷を示す酵素の有無が確認されます。
その後、心臓のポンプ機能を確認するために心エコー図が実施されます。

それでも、心臓発作の発症有無、および必要な治療を判断するには数時間かかることがあります。
すなわち、症状の原因が分からない場合、救急外来で何時間も過ごす必要がある可能性を考えると、病院にかかりたくないと感じるかもしれません。
しかし、それは絶対にいけません!
キャンベル医師は、慎重過ぎるぐらい慎重になる方がはるかに賢明であるとアドバイスしています。

「既に損傷が起こり、もう心臓を治療することはできない事態になるよりも、救急外来で数時間過ごす方がよほど良いでしょう。」と彼は話します。


<軽度の心臓発作であっても深刻に捉える必要がある理由>
心臓が無傷で済んだとしても、心臓発作は警鐘であると見なす必要があります。
「一度心臓発作を起こすと、別の心臓発作や脳卒中リスクが高まります。そのため、深刻に捉える必要があります。」と、キャンベル医師は言います。

かかりつけの医師によって、心臓発作の再発予防計画が立てられます。
しかし、あなたはその計画にきちんと従わなければいけません。

「今後の人生をどう過ごし、リスク要因を管理するかによって、その後の状態に大きな影響を与えることを知ることが非常に大切です。」と、彼は話します。
「私たちは、軽度の心臓発作を重要な出来事であると捉え、健康状態を改善する良い機会として利用することを推奨しています。」

出典 2020年1月13日更新 health essentials『What Is a ‘Mild Heart Attack’ (and Is It a Big Deal, or Not)?2020年1月16日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/what-is-a-mild-heart-attack-and-is-it-a-big-deal-or-not/