あなたと家族、そして癌:遺伝カウンセリングのしくみ
2022年6月12日(ヘルスディニュース)- がんの家族歴があり、がんのリスクを測定するための遺伝カウンセリングを考えている人へ、専門家がアドバイスをしています。
『遺伝カウンセリング』は、家族の癌の既往歴とそれがあなたにどのように適用されるかを理解するのに役立つとヒューストンのベイラー医科大学の分子およびヒト遺伝学の准教授で遺伝カウンセラーである、ターニャ・エブル博士は述べました。
彼女は、個人または家族の病歴における遺伝性がんについてのいくつかの危険信号について概説しました。
●若くして診断されたがん、たとえば、閉経前に診断された乳がん。
●卵巣がんや膵臓がんなどのまれながんや、例えば男性の乳がんなど、性別であまり罹患のない癌。
●単一の家族の一員においての複数の原発性がん。
●同じ種類のがんまたは特定の癌を複数の世代で既往歴のある家族。
遺伝カウンセリングを行うとき、エブル博士は患者に4世代の家族歴を尋ねます。
「あなたの家族の癌の種類と診断の年齢についての質問に答える準備をすることは役に立ちます。」
と彼女はベイラー医科大学のニュースリリースで述べました。
「家族の遺伝子検査報告書があるようであれば持参してください。変異が特定されたら、遺伝子の正確な変化と、それが既知の病原性変異であるか未知の変異であるかを知ることは役立ちます。当方では特にそのバリアントについて具体的な検査が行われる場合があります。」
健康な親戚に関する情報も役立ちます。
「あなたの父方の祖母が乳がんを患っており、あなたの父には6人の姉妹がいて彼女たちがすべて80代になっても癌に罹患せずにいるのなら、遺伝性癌症候群については安心できるかもしれません。」とエブル博士は述べました。
「姉妹が若い場合、彼女たちまだ癌を発症する可能性があるので、まだ心配があります。」
親族での集まりがあれば「家族の歴史について話すのに丁度良い機会かもしれない。」
と彼女は述べました。
「通常、家族の中に、そういった情報を持っていてそれを共有できる人がいます。しかし、家族の歴史について話をするのを、あまり快く思わない人もいることを忘れないでください。」
その他のリソースには、米国医務総監や米国国立ヒトゲノム研究所によって開発された『My Family Health Portrait』などのオンラインツールがあります。
家族歴から遺伝子検査の必要性が示唆されている場合は、採血または口スワブのいずれかを介して遺伝子サンプルを提供できます。
遺伝学専門医はあなたと一緒に検査結果を見て、それがあなたの健康にとって何を意味するかについて話します。
エブル博士によると、検査結果についてはどの健康管理と検査計画が最も適しているかを医師とよく話し合うことが重要です。
【以下のリンクより引用】
You, Your Family and Cancer: How Genetic Counseling Works
Healthday
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